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「綺麗………」
公園に着いてから、１時間ちょっと経った。
夕方の５時。
日落ちるの遅なったなあ。
この時間に外に出るなんて最近は全然無かったし、気付かへんかった。
夕日に照らされて、桜が綺麗。
あの日と同じように、木に手を当てる。
俺の想い 、ここに入れたんやからまた出さなきゃやな。
そっと目を閉じて、マルのことを考えた。
ドキドキと心臓が早くなる。
「……好きやで、マル。」
声に出せばスーッとオレンジ色の空に消えた。
天を仰げば、びゅうと強いがぜが吹いて桜の花びらが俺を包んだ。
しばらく立ち尽くして、ハッとなった時誰かが後ろにたってる気がして、後ろを振り向いた。
そこには俯いてポロポロと涙を流す 、マルの姿があった。
なにこれ 、幻覚 ？ 夢 ？
「マル……………？」
「お、おくら………っ、ごめ……っん」
夢、ちゃうん？ マルなん？
あまりにも泣きながら謝るもんやから、訳が分からなくて。
「そんな謝らんでや。」
「はぁ………はぁ…ごめ………はぁ…」
「ちょ、大丈夫？」
ぜいぜいいって、地面にしゃがみこむマル。
不安になって、背中をさする。
「ゆっくり、息し？」
「ん、……はぁ……」
だんだん呼吸が安定してきた。
急に、どうしたんやろ。
「もう平気？とりあえずベンチ行こか。」
そう言って立ち上がると、ぐっと腕が引っ張られて下にしゃがみこんでるマルと唇が重なった。
「…………へ？」
時間にしたら、５秒にも満たなかったやろうけど、俺には長すぎる時間で。
頭が真っ白になった。
「……すきっ、大倉のことずっとすきやって、初めてあった時から、ずっとすきやった………っ」
なに、これ？
驚きすぎて 、声が出ない。
嬉しいのに…、嬉しくてたまらんのに。
「も……う、遅いやんな。ごめん。」
「…ちゃうねん。頭、ついていけへん。」
言葉にできなくて、でも想いだけは、伝わって欲しくて
マルを引き寄せて抱きしめる。
俺はずっとこうしたかった、ずっと。
「俺も好きや。ずっと好きやった。」
「ありがとう…。でも、僕……返事出来ひんくて、………」
「…あっちで、話そか。」
そっと体をはなして、立ち上がった。
手を握れば少し、照れた顔して俺の少し後ろを歩いた。
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りゆか(プロフ) - mki0823さん» うわああ、ありがとうございます！！とっても嬉しいです…！もう自分で書いてて切なかったです（笑）ぜひ次も楽しみにお待ちください♪ありがとうございました！ (2017年5月13日 20時) (
レス) id: d1f783af67 (このIDを非表示/違反報告)
mki0823(プロフ) - この作品大好きです。丸くんが泣いてるのに私も感動で泣きまくりました…。(笑)次のお話楽しみです♪ (2017年5月11日 23時) (レス) id: 554f8d0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゆか | 作成日時：2017年4月16日 23時
