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いつもの角を曲がると 、桜が綺麗に咲いた公園が見えた。
……そこにマルは居なかった。
そりゃそうやんくるわけない。
ちょっと期待した自分が情けない。
連絡先…聞いとけばよかったわ。
公園のベンチに座って、真ん中にある桜の木をみる。
綺麗やなぁ……。
満開は明日明後日くらいやろうな。
昨日の雨で水滴が太陽の光に反射して、凄い綺麗。
桜に見とれてると 、急に視界が真っ暗になった。
「わ…っ、なに？」
「…だーれだ！」
声変えてるけど 、 こんな事するんアイツしかおらんやん？
…はぁ、泣きそうやでちょっと。
「…マル？」
「わー…バレてもうたかぁ…へへ」
視界が晴れて前に現れたマルは、いつもと変わらない笑顔。
昨日のことがまるで無かったかのようにマルは笑う。
ほんっとにええ奴すぎんねん、マルは。
やっぱり……好きや。
「桜綺麗やね？」
「…おん。」
「明日には満開かなぁ。満開の桜……一緒に見よな？」
「あたりまえやん。」
満開の桜 、 マルと見れるんや。
夢ちゃうやんな？
その後はいつものように他愛もない話をして、笑って 時間なんて一瞬ですぎた。
「じゃ、俺そろそろ帰るわ。」
「うん…またな。」
「マル、昨日はその……ホンマにごめん。今日、来てくれへんかと思っててん。…ありがとう。」
「なんも、気にしてへんから、……気にせんでな？……偶にはそゆことも、あるやろうし。」
なんも気にしてへんっても、ちょっとって感じやけど…。
俺のことなんてなんも思ってへんねよな。
今はそんなこと言ってる場合ちゃう…。
言わな。 今言わな …
「…ありがとうマル。
でも、俺が昨日したんは…マルが…………好き、やからやねん。」
「……す、き…？」
「うん、ごめん、気持ち悪いよな。…でもホンマに好きやねん。」
あー言ってもうた…。
もう、ええねん。
振ってほしい。そんで諦めてできることなら友達としてマルの隣に居りたい。
「大倉…ありがとう。ちょっと……考えさせて？」
「え……、あ、おん。待っとるな。」
「じゃ、俺行くわ…また、明日。」
「また明日なっ。」
マルはいつも通り優しく笑って、手を振った。
考えさせてって 、それ期待してもええん？
………また、明日。
なんの疑いもしなかった、またいつも通りの明日が来るって思ってた。
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りゆか(プロフ) - mki0823さん» うわああ、ありがとうございます！！とっても嬉しいです…！もう自分で書いてて切なかったです（笑）ぜひ次も楽しみにお待ちください♪ありがとうございました！ (2017年5月13日 20時) (
レス) id: d1f783af67 (このIDを非表示/違反報告)
mki0823(プロフ) - この作品大好きです。丸くんが泣いてるのに私も感動で泣きまくりました…。(笑)次のお話楽しみです♪ (2017年5月11日 23時) (レス) id: 554f8d0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゆか | 作成日時：2017年4月16日 23時
