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「ただいま。」
「おかえりー」
リビングに入ると、オカンと大倉先生がお菓子つまみながら雑談してた。
「ちょっと休憩してから始めよか？」
「あ、いや、大丈夫です。」
「そう？じゃあ、もう始めよっか。」
オカンに色々言われるんもめんどうやし。
…はやく二人きりになりたいし。
「あの、模試返ってきました。」
「お、見してー」
模試の結果を手渡すと、暫くの沈黙。
「おお！A判定になってるやん！よぅ頑張ってるやん。」
そう言ってまた頭ぽんぽんしてくるん、ほんまずるい。
もうこれがご褒美みたいなもんやもん。
これだけで十分。
「ご褒美は？どうする？」
「……決まんなかったです。」
頭に手を置いたまま顔を覗き込んでくるのはやめて欲しい。
心臓バクバクやし、ろくに顔も見れへん。
顔真っ赤なの、バレてへんやろうか。
「じゃあ、俺にご褒美くれる？」
「え？……意味わからへん。」
イケメンな顔して聞いてくるから、ちょっとおかしくて笑ったら大倉先生も笑う。
「えーやって俺も頑張ってるもん。」
たまに大倉先生はちょっと子供みたいになる。
それも可愛いけど。
「なにがいいんですか？」
「ご褒美くれる？ホンマに？」
「はい。ボクに出来ることなら……」
やったーなんて、ベッドにダイブして喜んでる。
ほんま急に子供みたいになんねんなあ。
それにしてもご褒美って、なんか欲しいもんでもあるんやろか。
「隆平くん。」
「はい？」
ベッドに座って、手招きするから近づいてったら腕を引っ張られて突然の事に対処しきれるはずもなく、気づいたら大倉先生の腕の中。
「なあ、自惚れてもええんやろか。」
「１回だけ、ええ？」
返事をする暇もなく、唇が触れた。
「っ……」
意味がわからない。まったく意味が分からへんよ。
なんで今、唇があったかいのか。
こんなにドアップで大倉先生の顔がうつるのか。
「……ごめんな。」
「なんで、こんなこと……」
自惚れちゃいけないのはわかってるけど、こんな事されたら誰だって…。
「……イヤやった？」
嫌なはずがない。
それを分かっててやったんだったら、恐ろしい人だと思う。
俯いて首を振ったら、頭に大好きな大倉先生の手。
「合格したら、今度こそ隆平くんにご褒美あげるから何がいいか考えといてな？」
「なんでもええから。」
「……はい。」
ボクが欲しいものなんて、あなたしかいないです、大倉先生。
end
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りゆか(プロフ) - 月兎さん» 初めまして♪うれしいお言葉ありがとうございます！！リクエストかしこまりました！少々お待ちください！ (2018年3月29日 9時) (
レス) id: d1f783af67 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 初めまして！いつも、りゆかさんの小説見させていただいてます！特に黒橙の絡みが大好きです！他にも緑橙とかも好きです！今回リクエストお願いしたいのですが、黒橙の絡みを見てみたいです！(裏ありでもなしでもどちらでも構いません！)、遅くなっても構いませんので！ (2018年3月28日 23時) (レス) id: 8bf08b00d2 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ありがとうございます！続き待ってます！ (2017年9月29日 20時) (レス) id: cbcd1fbdef (このIDを非表示/違反報告)
りゆか(プロフ) - 沙耶さん» 了解しました ！少々お待ちください ！ (2017年9月29日 19時) (レス) id: d1f783af67 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - 緑×橙のほんわかした感じからの裏がみたいです！ガッツリ裏でもちょっと裏でもどちらでも大丈夫です！設定は家でお願いします！ (2017年9月28日 21時) (レス) id: cbcd1fbdef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゆか | 作成日時：2017年8月22日 0時
