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「隆平、ここ座って。」
「ええー忠義が座ったらええよ。」
浮き輪の上。
乗りたいけど、乗ると自分で動けなくなるやん？ 怖いんやもん。
「平気やて、俺押すから。」
ビビってるのが分かったんか、優しくポンって背中押されるから渋々浮き輪の上に乗った。
お尻がスポンって浮き輪にハマって、プカプカと浮いた。
したから忠義の顔が見える。
……思てたよりイイかも。
「これでもう隆平はおれのものー」
「へ？」
「自分でどこにも行けへんやろ？」
ニコニコ言うてるけど、それってドウイウイミ？
「水ん中やから、手繋げるな」
「うん……」
上半身を浮き輪に乗せるような形で忠義が覆いかぶさってて、水の中にある僕の手をきゅっと握った。
「ええわあ〜最高やわ〜」
なんかドキドキする。
二人の秘密みたい。
一定のリズムで来る波に乗って、しばらくプカプカと浮かんだ。
忠義はほぼ浮き輪に体重乗っけてるかのような状況でかなり距離が近くて、肌と肌は触れ合ってるし、ドキドキが止まらない。
ずっと高まる心臓の音が忠義に聞こえないかが心配で心配で……、まともに顔見られへん。
「なあ、ゲームせぇへん？」
「ゲーム？」
こんな所でゲームって。
「どっちが多く周りの人にバレへんでキス出来るかっていうゲーム。なかなかええやろ？」
いや、自信ありげに言ってるけど。
おかしいって。絶対バレるやんこんなん……。
「負けた方は罰ゲームな？」
「嘘やろ？……こんな所でできひんて……」
水の中で手繋いでだけでバレてないかヒヤヒヤしとるのに。
「隆平はキスしたないんや？」
耳元でそんなこと囁かれたら、嫌だなんて言えるはずもなくて。
渋々頷いた。
「じゃあスタート！」
周りにはかなりの人。
忠義曰く、周りの人と目が合ったら負けらしい。
キョロキョロ周りを見ていると、首筋にチクッとした痛み。
「んっ……ちょっ……と……！」
そんなん聞いてへん。
首はあかんて。
「うわーこえなんて出してヤラシー。聞こえてまうで？」
悪いことした子供みたいな顔して笑う。
「首、アカン、からっ」
「俺、口だけなんて言うてへんもん」
「そうやけど……さ……」
てゆうか僕は自由に動けへんから、これ不利やない？
そう言ったのに、忠義はさらに覆いかぶさってきてチュッと唇に触れた。
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りゆか(プロフ) - 月兎さん» 初めまして♪うれしいお言葉ありがとうございます！！リクエストかしこまりました！少々お待ちください！ (2018年3月29日 9時) (
レス) id: d1f783af67 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 初めまして！いつも、りゆかさんの小説見させていただいてます！特に黒橙の絡みが大好きです！他にも緑橙とかも好きです！今回リクエストお願いしたいのですが、黒橙の絡みを見てみたいです！(裏ありでもなしでもどちらでも構いません！)、遅くなっても構いませんので！ (2018年3月28日 23時) (レス) id: 8bf08b00d2 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - ありがとうございます！続き待ってます！ (2017年9月29日 20時) (レス) id: cbcd1fbdef (このIDを非表示/違反報告)
りゆか(プロフ) - 沙耶さん» 了解しました ！少々お待ちください ！ (2017年9月29日 19時) (レス) id: d1f783af67 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - 緑×橙のほんわかした感じからの裏がみたいです！ガッツリ裏でもちょっと裏でもどちらでも大丈夫です！設定は家でお願いします！ (2017年9月28日 21時) (レス) id: cbcd1fbdef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゆか | 作成日時：2017年8月22日 0時
