守れないから ページ31
．
｢こんな俺が言うのもなんですが兄貴を､よろしくお願いします｣
｢……いや､あの｣
｢師範…実弥様からお断りを頂きました｣
｢え…？｣
｢師範と弟子の関係も解消しました｣
玄弥はギョッとする
｢ど､どうして｣
｢¨守れない¨そう言われました｣
¨守れない¨
その言葉に弟も口を閉ざす
｢守もるって言ったのに……隣でおはぎ食べながら､稽古の話をしたいのに｡優しい貴方の隣に……居たいのに｣
＿＿＿＿どうして､届かないのだろう
｢よかった…｣
弟が口開く
｢え…？｣
｢兄貴に守る人が出来て良かった｣
顔を見ると少し涙ぐんでいた
｢¨兄ちゃん¨は本当は優しい人だって知ってる人がここにも居てくれた｣
零れそうな涙をグイッと拭き微笑みを見せる
｢守る人がまた出来て怖いんじゃないかな｣
｢師範が…？｣
｢大切な人を失う怖さと辛さは人一倍知ってるから｣
＿＿＿¨俺が俺を憎んでるからだ¨
｢俺は兄貴に酷いことを言って傷つけてずっと謝りたいんですけど､中々上手くいかなくて…｣
｢俺だけではきっと幸せに出来ないから｣
｢兄貴は幸せになって欲しい｣
｢だからAさんがそばにいて欲しい｣
玄弥は優しい目で
だけど強い眼差しで
｢一人はきっと兄貴も寂しいから｣
｢兄貴を助けて欲しいです｣
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aya(プロフ) - とってもとっても感動しました！ (2020年10月24日 2時) (
レス) id: 59795850b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - すごい感動しました！！表現の仕方がめっちゃきれい…！この作品は、控えめに言って��神��ですね(*'▽') (2020年7月12日 15時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2020年6月27日 20時
