思い出すのは ページ3
．
｢Aちゃん､来ちゃダメ！｣
これは
これは私の過去
｢様子を見た時にはもう…｣
桜が散る
そんな日だった
私の家の戸は外れかけ､外には血だと思われる赤黒いものが飛び散っていた
｢こりゃあ､ひでぇや皆やられてらぁ｣
向かいのおじさんが手を拭きながらそう言う
｢みんな…？｣
私が居るとは思わずしまったという顔をしている
｢母さんは…？父さんは…？｣
私が声を震えさせながらそう聞くと
町のみんな下を向き口を閉ざしてしまった
｢誰？誰なの？私の家族を奪ったのは｣
きっとみんな嘘をついているんだ
信じられなくて､自分の目で確かめたくて
家に向かおうとすると知らない男の人に止められてしまう
｢助けられなくてすまねぇ｣
グイッと腕を引かれ家から離れてしまう
その人の顔は怒りに満ちていて
どこか悲しげで
この人の顔を見てしまったら
本当に私の家族はもう
｢これは…¨鬼¨の仕業だ｣
小さく向かいのおじさんが呟く
町に私の泣き声が響く
明るかったはずの夜の町も
いつの間にか暗くなっていた
月が雲で隠れてしまったのだ
私の心は雲の上
桜が散る
そんな日だった
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aya(プロフ) - とってもとっても感動しました！ (2020年10月24日 2時) (
レス) id: 59795850b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - すごい感動しました！！表現の仕方がめっちゃきれい…！この作品は、控えめに言って��神��ですね(*'▽') (2020年7月12日 15時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2020年6月27日 20時
