【速報】あの安室透にも弱点はあるらしい

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「…あっ、昨日のお姉さん」
「…ああ、コナンくん」

朝。

コナンくんは学校に行く途中なのだろう、ランドセルを背負って、

お友達、なのだろうか。コナンくん以外にも4人の子が居る。


「おはようございます、お姉さん」
「おはよう、コナンくん。…その子達はお友達？」


ちらり、

後ろに居る4人を見ながらコナンくんにそう尋ねると、コナンくんが返事するよりも先に後ろから「そうなんですよ！」という返事。



「僕達、少年探偵団というものでして…！」
「少年探偵団？」
「そう！困ってる人達を助けるの！」
「へえ……」


そういえば前、安室さんがコナンくんの話をしていた時 少年探偵団 と呼ばれるものがあるとかそんな話をしていたような…。

…って


(―――また、安室さん)


いやいや、違う。

これは、違う。

ただ、思い出しただけ。少年探偵団という言葉を聞いて、そういえば少年探偵団という話を聞いたような というのを思い出しただけ。


……って、

「…誰に言ってるんだが」


「？お姉さん何か言ったか？」
「んー？何も言ってないよ。そんな事より、君達のお名前はなんて言うの？」
「名前？俺は小嶋元太！」
「私は吉田歩美！」
「僕は円谷光彦と言います！」
「……」
「…灰原」
「……灰原哀」
「元太くん、歩美ちゃん、光彦くん、そして哀ちゃん、で合ってるかな？」


顔と名前を一致させるためにも念の為そう聞けば

「合ってるぞー！」

なんていう元太くんの声。



「…あ、もう行かないと。君たちももう行かないと遅刻するんじゃない？」
「そうですね、それじゃあ行きましょう！」
「ばいばいお姉さん！」
「うん、ばいばい」


歩美ちゃんにそう返事したあとに気付く、

あ、私名前言ってなかったや、と。

でもまあ、もういいかな なんて思っていれば「ねえねえ」とコナンくんが声をかけてくる。



「ん？どうしたの、コナンくん」
「いやあ、気になったんだけどさ、」
「ん？」

「―――お姉さんって、安室さんの事どう思ってる？」



……なんでまた急にそんな事を訪ねてくるのだろうか。



「…コナンくん」


私の中での安室さんは、


「―――ただの、ポアロの店員さんだよ。安室さんは」


それ以上も、以下もない。


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