小さなエクソシスト第一章 (ページ10)

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9話ページ10

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グゾル「それが私、マテールの亡霊だ・・・・」

神田「この街が滅びたのは500年前、お前はそれからずっと動いていたのか？」

グゾル「イノセンスを心臓にしてな・・・・」

グゾルは再び帽子をかぶった

神田「イノセンスの力か、ありうる話だ。」

神田は六幻に手をかける

神田「でかい人形を運んで、ここから逃げるのは無理がある。巻き込んですまないが、その心臓をいただきたい。」

「まって！！逃げられないなら隠れればいいわ！」

グゾルをかばうように少女が前にでた

神田「・・・・お前はなんだ？」

グゾル「・・人間に捨てられた子供だ、私が拾ってそばに置いている」

アリビア「(・・・人間にしては感情がすごく読み取りにくい。この二人・・・)」

アリビアはまた、少女に疑問を感じた・・・

神田「隠れるって言ったな、どこに隠れるつもりだ？」

そう言った神田の襟元から無線ゴーレムが出てきた

神田「トマか、そっちはどうなった？」

『離れた場所から伺っていましたが、先ほど激しい衝撃があってウォーカー殿の安否がつかめません。あっ！今、アクマだけが建物の中から出てきました！ゴーレムを追いかけています！』

神田「わかった、今俺のゴーレムを案内役に向かわせるから、ティムを連れてこっちにこい。今はティムの映像記録能力が必要だ。」

黙って会話を聞いていたアリビアだが、後ろから感じる感情に意識を向けていた

アリビア「(随分と感情が安定してない、怯えてる？)」

神田はアリビアの方を向き

神田「アヴィ、お前はモヤシのところに行け」

アリビア「それはいいけど、どうして？」

神田「あいつのイノセンスをアクマに奪われることは避けたい。死んでいたら回収しておけ。」

アリビア「・・・うん、わかった」

アリビアは窓から飛び出して行った

アレン「ど、どうしよう・・・・迷った」

アレンはアクマとの戦闘後、道に迷っていた

アレン「ここはどこなんだ？」

「なんだ生きてたの。」

頭上から声がした

アレン「アヴィ！」

アリビアは屋根から飛び降りてアレンの目の前に着地した

アレン「どうしてここに？」

アリビア「ユウにもしが死んでたらアレンのイノセンス回収してこいって言われてねー。無事ならよかった・・・・でも、どうしてこんな所にいるの？」

不思議そうな顔をしているアリビア