小さなエクソシスト第一章 (ページ6)

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5話ページ6

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アレン「えっ！？これに乗るんですか！？」

アリビアはホルスターからイノセンスを取り出し、鉄扇を広げた

　【風】

扇の表面に指で風の文字を書くと汽車に向かって振り下ろす

アレン「うわぁ！！」

全員の体を風が包み込み、汽車にそっと降ろした

アレン「飛び乗り乗車・・・・」

トマ「いつものことです。」

アレン「それにさっきの風は・・・・？」

アレンは目の前に立つアリビアを見上げる

アレン「それがアビィのイノセンスですか？」

アレンは袖からはみ出ている鉄扇に視線を向ける

アリビア「そうだよ、これが私のイノセンス『百華』」

アレン「そうなんですか・・・ありがとうございます、助かりました！」

アリビア「うん、どういたしましてー」

そう言いながら、汽車の中に降りようとすると

神田「・・・。」

先に乗り込んでいた神田が無言で見上げてくる、何故イノセンスを使ったのかと目で聞いてくる

アリビア「アレンは初めてでしょ？サービスだよ！」

神田「ふん、お人よしだな。お前は・・・。」

神田がそう言ったところでアレンとトマも乗り込んできた

「あのー・・・・」

乗務員が困惑した様子で話しかけてくる

トマ「黒の教団です。予約が入っているはずですが。」

乗務員はそれを聞くと、頭を下げて

「失礼しました、ただいまご案内します。」

アリビアたちは個室に案内されて、席に着くと資料を読み始める

アレン「それでさっきのことなんですが、なんでこの奇怪現象とイノセンスに関係が？」

アレンは神田に尋ねるが

神田「チッ！・・・・・アヴィ！！」

アリビア「はいはーい！！私が説明するよー」

完全にアリビアに任せた

アリビア「イノセンスっていうのは、ノアから現代までの間に様々な状態に変化している場合が多いの！その結晶の不思議な力が導くのか、人間に発見されて色んな姿形になって存在している。それは必ず奇怪現象を起こすんだー。どうしてかはわからないけどね！」

アレン「じゃあこの〈マテールの亡霊〉はイノセンスが原因かもしれないってこと？」

神田がアレンの問いに資料を見ながら答えた

神田「ああ、奇怪のある場所にイノセンスがある。だから教団はそういう場所を虱潰しに調べて、可能性が高いと判断したら俺たちを回すんだ。」