小さなエクソシスト第一章 (ページ48)

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47話ページ48

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「実はその噂・・・。最近この街で問題になってるの・・。」

アリビア「・・・・問題？」

「えぇ、噂が街で広がり始めたのは二月くらい前からなんだけど・・・。あれから街の人たちが少しずつ減ってるのよ・・・。」

アリビア「・・・・それって、天使が楽園に連れて行ったってこと・・・？」

花屋の女性は顎に手を当て考えるような様子をしている

「そうねぇ・・・。私の知り合いも天使に会いに行って帰ってこなかったわ。」

アリビア「じゃあ、天使に会って帰ってきた人は一人もいないの？」

「いいえ、何人かはいるわよ！でもその人たち少し様子がおかしくて・・・。ほとんど家に引きこもって外に出てこないのよ。」

アリビア「・・・・・。」

その言葉を聞いたアリビアの中に一つの確信があった

アリビア「・・・その人たちの家、教えてほしいなー。」

「え？いいけど・・・。」

彼女は知っている範囲で彼らの家を教えてくれた。

アリビア「ありがとう、お姉さん！助かったよー。」

「ふふ、どういたしまして。」

アリビア「それじゃあ、私はこれでー！」

そしてアリビアは女性と分かれると、すぐに近くの裏路地に入り、懐からゴーレムを取り出す

アリビア「・・・・ミヒャエル。すぐに合流しよう、この街はかなりめんどくさそうだから・・。」

そしてすぐに二人は合流し、傍にある店に入ると先ほど集めた情報を話した

アリビア「・・・・この話の通りなら、この街の奇怪現象はイノセンスじゃなくてアクマの仕業だね。」

ミヒャエル「そのようですね・・・。それと、天使がいつも現れるのは街の近くの森だそうです・・。」

アリビア「願いを叶えてもらうために集まった人間を殺し、死者を生き返らせるという願いを持つ者はアクマに・・・。」

アリビアは立ち上がり、ミヒャエルの方を見た

アリビア「私はこれから、天使に会って戻ってきた人間の所に行ってくる。ミヒャエルは待機を・・・。どこにアクマがいるかわからないから。」

ミヒャエル「了解しました。」

アリビアは店を出ると、情報にあった家に向かう

アリビア「ここか・・・。」

たどり着いたのは、どこにでもある家。アリビアは中にいる人間の感情を読み取った

アリビア「・・・やっぱり。」

ドアをノックし扉が開くのを待つ