小さなエクソシスト第一章 (ページ47)

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46話ページ47

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翌日の朝、神田はすでに教団へ向かい、アリビアは駅でファインダーを待っていた。数十分もするとホームに汽車が到着する。汽車から降りてきたのは・・・。

アリビア「・・・・ミヒャエル？」

ミヒャエル「はい、ご無沙汰しています。」

復活の葉の時に行動したミヒャエルだった

アリビア「本部から来るファインダーってミヒャエルの事だったんだー。」

ミヒャエル「はい、リーバー班長から任務の資料を預かってきました。このまま汽車に乗ってオーストリアに向かいます。」

アリビア「りょーかい、汽車の中で見せて。」

アリビアは汽車へと乗り込むと、ミヒャエルから資料を受け取った

アリビア「・・・・・満月の夜に現れる天使？」

ミヒャエル「オーストリアの首都ウィーンで起きている怪奇現象です。満月の日に現れた天使が願いを叶え、楽園へと連れて行ってくれるとか・・・。」

アリビア「・・・・・それがイノセンスが起こしている奇怪現象の可能性がある、と・・。でも、イノセンスに他人の願いを叶える力はない。もしかしたら、アクマが関係してるかも・・・。」

ミヒャエル「えぇ、リーバー班長はその可能性もあると仰っていました。」

アリビア「・・・成程ねー。」

座席の窓から空を見上げる。

アリビア「昨日の夜の月で考えると、ウィーンに到着したら、その日の夜が満月・・・。今回の任務は早く終わりそうだねー。」

そうして二人は国境を越えオーストリアに向かった

アリビア「んー、遠かったなー。」

首都ウィーンには、昼過ぎに到着した

アリビア「さて・・・。さっそくイノセンスについての情報を集めないとねー。二手に分かれようかー。」

ミヒャエル「わかりました。では、五時間後に落ち合いましょう。」

アリビア「何かあったらゴーレムに連絡してー。」

そしてアリビアは街の人に噂についての話を聞くことにした

アリビア「ねぇ、お姉さん。ちょっと聞きたいことがあるんだけどー。」

最初に話しかけたのは、花屋にいた女の人だった

「えぇ、いいわよ！どうしたの？」

アリビア「ウィーンには天使がいるって話を聞いたんだけど、それって本当？」

そう言った瞬間、彼女は暗い顔をし、アリビアに顔を近づけて小声で話す

「・・・・あなたはこの街の子じゃないのね。」

アリビア「・・・うん、そうだけど。」

彼女は噂の真相について語りだした