小さなエクソシスト第一章 (ページ25)

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24話ページ25

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神田「アヴィ。」

眠るアリビアの耳に神田の声が聞こえ意識が浮上する

アリビア「ん・・・。もう、着く・・・・？」

神田「ああ。」

ゆっくりと座席から体を起こす。窓から外を見るとひどく吹雪いていた。

駅に着くとアリビアたちは汽車から降りる。外に出るとファインダーの姿があった。

「お疲れ様です！ファインダーのミヒャエルです。」

風も強くアレンの頭の上にいたティムキャンピーも飛ばされかける

ラビ「ひでーなこりゃあ。吹雪が止むまで待つしかないさ！」

ミヒャエル「それがいつ止むか予想がつかなくて。」

神田とアリビアはアレンたちとは違い村に向かうため歩き始める

アレン「行くんですか？」

神田「当たり前だ、そのために来たんだろう。こんなところで時間食ってどうする。」

アレン「でも・・・・・」

神田はアレンに振り返る

神田「お前はあいつらと雪だるまでも作ってるんだな、モヤシ。」

アレン「・・・・・行きます！！」

神田の言葉にアレンはムキになり後を追ってきた

アリビア「単純だなー。アレンは」

そうして吹雪の中、村へ向かって進み始めた。

歩き続けてはいるが、吹雪により視界も悪く中々進めない。後ろにいたラビが雪に膝をついた

ラビ「んはぁ！！行き倒れって、言葉が、頭に、浮かんでんだ、けどさ！！」

アリビア「んっ・・・。風、つよ。」

神田「・・・・・ん？あれは・・・・」

先頭を歩く神田の目に二人の人間が倒れている姿が映った。男性と少女のようだ。アレンもすぐにその姿に気が付き、かけ寄った

アレン「大丈夫ですか！！」

ラビ「おい！しっかりするさ！！」

アレンとラビが二人を支え、起き上がらせる。

アリビア「生きてるよ。でも、感情がすごく弱い。急いで温かいところに連れて行ってあげたほうがいいと思う。」

ブックマン「家まで運んだ方がよかろう。」

「いえ、近くに宿を取っていて・・・」

少女が小さくはあるがそう答えた。

アレン「じゃあ、その宿まで・・・・」

アレンは男性を担ごうとすると

神田「俺は行く。」

アレン「えっ？」

神田「別に仲良く団体行動することもないだろう・・・・」

そう言って神田は再び歩き出した

アリビア「じゃあ、私も行くね！」

ミヒャエル「私も神田さんと共に・・・・」

アレン「お願いします！」

アリビアとミヒャエルは神田の後を追った。