小さなエクソシスト第一章 (ページ17)

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16話ページ17

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アリビア「・・・・・はあっ！」

アリビアはアクマの腕を百華を使い上にはじき飛ばす

アレン/神田「「消し飛べ！！！」」

二人の同時攻撃がアクマを破壊した

体力の限界だったのか神田とアレンはその場に倒れる

アリビア「ユウ！アレン！」

アリビアはすぐに二人のそばに膝をつく

すると上からアクマに奪われたイノセンスが降ってきた

アレン「生きて・・・・ください。もう一度、ララに・・・・」

アリビア「・・・・・っ」

アリビアはイノセンスを持ち、倒れるララの元に走った

『いいねぇ青い空。エメラルドグリーンの海！』

神田「だから何だ」

そう言って頬に貼ってあるガーゼを乱暴に剥がす神田

コムイ『なんだ？ふふん！羨ましいんだい、チクショウめ！！アクマ退治の報告から三日！何してんのさ！！僕なんてお城に・・・・・！』

コムイの声は受話器から離れたところに立つアリビアにまで聞こえるくらいの大きな声だった

神田「わめくなうるせーな」

アリビア「すごい大きい声」

神田「文句ならアイツに言えよ！つかコムイ！！俺、あいつと合わねぇ」

コムイ『神田くんと合うのはアヴィちゃんくらいでしょ。で、アレンくんは？』

アリビア「まだ、あの都市で人形と一緒にいるよー」

神田は点滴もブチッと腕から抜いた

コムイ『そのララっていう人形。もうすぐなのかい！』

神田「多分な。もうあれは五百年間動いていた人形じゃない。じきに止まる」

神田が病室から出ようと立ち上がると

「ちょっと何してるんだい！？」

神田の容態を見ていた主治医が部屋に入ってきた

神田「帰る。金はそこに請求してくれ。」

トマは名刺をスッと差し出した

「ダメダメ！あなた全治五ヶ月の重症患者！！」

神田「治った」

「そんなわけないでしょう！！」

包帯を医者に押し付け、シャツを織る。その体には傷一つなかった

神田「世話になったな。」

「そんな馬鹿な・・・傷が消えてる」

神田たちは早々と病室から出て行った

コムイ『今回のケガは時間がかかったね。』

神田「でも治った」

コムイ『でも時間が掛かったってことはガタが来始めてるってことだ。図り間違えちゃいけないよ、キミの命の残量をね・・・・・』

コムイの声が聞こえていたアリビアは神田のシャツの裾をそっと掴んだ