小さなエクソシスト第一章 (ページ15)

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14話ページ15

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『アヴィ、貴方は生きて。そして彼らと共に自分自身の大切なものを守るために戦いなさい・・・』

脳裏に浮かぶ、血だらけで倒れるアリビアにとっての大切な人・・・

これはまだ少女が教団に入る前の記憶、そして教団に入る原因となった記憶

『嫌だっ！死なないで！！私を一人にしないでっ』

『あなたは決して一人じゃない。アリビア、愛しているわ・・・私の大切な・・』

目の前に倒れる女性はそこで息を引き取った

『やだッ！やだよ！！いなくならないで！ババ様っ！！』

これは少女の過去、語られるのはもう少し先のお話・・・・

アレン「守れるものなら守りたい！！」

アレンの声でアリビアは意識を目の前の光景に戻した、すると・・・

アリビア「・・・・っ！逃げてっ！！！」

足元から感じる凄まじい人を殺したいという欲望、普段なら簡単に気づけるものが、過去を思い出していたアリビアには気づくのが一瞬遅れた

アクマの手がララとグゾルが貫き砂の中へと引きずり込んだ

神田「奴だ！！」

アクマが再び姿を現したときにはララは人らしい姿から人形の姿に変わり果てていた

「イノセンスもーーらい！！」

アクマはララとグゾルを地面に投げ捨てた

アリビア「イノセンスがアクマに！！(・・・それに)」

アリビアは人形に戻ったララに目を向ける

アリビア「(あれじゃあ、もう・・・)」

すると隣から凄まじいほどの殺気を感じた

アレン「返せよ、そのイノセンス。返せ」

アレンの左腕が変形し始めていた

トマ「ウォーカー殿の対アクマ武器が・・・」

神田「作り変えるつもりだ。寄生型の適合者は感情で武器を操る。あいつの怒りにイノセンスが反応してやがんだ・・・」

アリビア「・・・・・っ！」

アリビアは頭を押さえて座り込んだ

トマ「アリビア殿！？」

神田「大丈夫か？アヴィ・・・」

アリビア「・・・大丈夫、アレンの感情が大きすぎて少し頭が痛いだけ」

アリビアの感情を読み取る能力。この力はアクマを見分けられるメリットだけではない、もちろんデメリットも存在した。強すぎる感情、特に怒りや恨みなどの負の感情が多すぎると、アリビア自身を傷つける

アレンはアクマに向かって走り出した

神田「バカ！？まだ武器の造形が出来てないのに！！」

アレンの左手からいくつもの光線が放たれた