小さなエクソシスト第一章 (ページ13)

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12話ページ13

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場所は変わり、神田から逃げ出したララとグゾル

ララ「グゾル、どうして自分が人形だなんて嘘をついたの？」

本当はグゾルではなくララが人形だった。イノセンスの力によって意思を持ってはいるが、人間ではないためアリビアがララの感情を読みずらいのは当然だった

グゾル「わたしはとても醜い人間だよ。ララをほかの人間に壊されたくなかった。ララ・・・ずっと傍にいてくれ、そしてわたしが死ぬとき私の手でお前を壊させてくれ。」

そう言ったグゾルをララは抱きしめる

ララ「はい、グゾル。私はグゾルのお人形だもの。」

その姿をアレンとアリビアは柱のかげから見ていた

アリビアの意識が戻ってから暫く地下を進んでいたが

アレン「・・・ここはなんだー!!」

アレンの方向音痴のおかげで迷っていた

アリビア「・・・・この道さっきも通ったよ、アレーン。」

流石のアリビアも呆れているようだ

アリビア「・・・！」

アリビアは急に進み始めた

アレン「ど、どうしたんですか！？」

アリビア「二人分の感情を感じる。さっきの人形たちだと思う」

その言葉を聞くとアレンはアリビアの後を追った

ララ「はい、グゾル。私はグゾルのお人形だもの。」

その先で見たものは一人の人間と人形の悲しい姿だ

二人に気がついたララは勢いよく振り返る

アレン「あ、ごめんなさい。立ち聞きするつもりはなかったんですけど。」

アリビア「やっぱりあなたが人形・・・」

ララの表情が鋭くなり自らの手を石柱に突き刺した、それを持ち上げると二人に向かって投げつけた

アレン「どわたっ！？」

アリビア「っ！！」

間一髪の所で逃げ切るがララは次々と石柱を投げてくる

アレン「アヴィ！！神田とトマを頼みます！」

アリビア「えっ！？あ、うん！！」

アレンはアリビアに二人を任せると、手袋を外しイノセンスを発動させた。するとララが投げてきた石柱を掴み、ララの方に投げ返した

アレン「それ！！」

ララ「ッ！！」

投げた石柱が壊したのはララではなく、ララの後ろにある残りの石柱だった

アレン「これで、投げるものは無いですよ。お願いです、なにか事情があるなら聞かせてください。可愛い子相手に戦えませんよ。」

アレンはララに向かって微笑んだ

ララ「・・・グゾルはもうじき死んでしまうの。それまで私を彼から離さないで、この心臓は貴方たちにあげていいから！！」