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「はい、潤くん」
「わ、ビビった。さんきゅ」
フットサルの後は二人でご飯に行くことも少なくなくて。
その流れでドライブしながら帰るのがルーティーンになっている。
いつかハナが翔さんを想って泣き出してしまった定食カフェでエビドリアを潤くんにご馳走してもらったから、近くのコンビニでアイスコーヒーを買って車に戻れば。
車で待ってた潤くんが夢中になってた携帯から顔を上げた途端、携帯の画面を隠し出す。
「なに？携帯隠すとか怪しいー」
「はぁ？」
「ふふ、浮気ー？」
「さあね」
ちら、と携帯を覗き込もうとすれば、ふざけんなよ、と何でもないかのようにスーツのポケットにしまわれた。
そのポケットにぼんやり目を奪われながら、コーヒーを手渡す。
それに気づいた潤くんがイジワルな顔で笑い出す。
「何気にしてんの。自分で言ったんじゃん」
「別に気にしてないけど」
「はいはい。心配するようなことはしてませんよ」
片手にはコーヒー、反対にはハンドルを握りながら、面倒くさそうに苦笑される。
「さて、と。どこ回って帰る？」
「…ちょっと遠回りしたい」
疑うわけじゃないけど、少しだけ不安になったのはウソじゃない。
だから、もう少しだけ一緒にいたくなった。
「明日仕事ですけど」
「…ですよねー」
そう悟られないように冗談っぽく伝えた気持ちは、意外と簡単に跳ね返された。
何も言わずに車を出す潤くんを横目に見ながらシートベルトを締めれば、潤くんがいつもと違う方向にハンドルを切るから。
思わず潤くんを見つめてしまう。
「コーヒー飲み終わるまでね」
ちら、と目が合った潤くんはいつもよりずっと大人で男の人に見えた。
私はと言えば嬉しくて、ただでさえ飲むのが遅いクセにいつもよりゆっくりコーヒーを飲んだ。
別に何か特別なことを話した訳じゃなかった。
気づいた時にはコーヒーがなくなってしまっていて、潤くんもそれに気づいてたはずだけど、何も言わずに車を走らせてくれた。
帰り際の別れ方なんていつも友達のノリで、恋人としては品のない方だと思うのに。
今日は思いきり優しいキスをくれた。
嬉しかったけど、逆に不安になりそうなくらい、優しいキスだった。
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なつめ(プロフ) - 真由美さん» はじめまして＊お返事が遅くなりましてすみません。お話を気に入っていただいてたなんて、とてもうれしいです＊続編、番外編、書けたら書いてみたいです！お約束はできないのですが、少しずついろんなお話を書いていきたいと思ってます＊ (2016年11月15日 1時) (
レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - みやこさん» はじめまして＊お返事が遅くなりましてすみません。お話を楽しみにしていただいてありがとうございました＊優しい潤くんに甘やかされるだけでとろけちゃいそうですよね（笑）次回もがんばります＊ありがとうございました！ (2016年11月15日 1時) (レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 美紀さん» こんばんは、お返事遅くなりましてすみません。おかげさまでようやく最終話を迎えました＊潤くんのお話も翔さんのお話もたくさん読んでいただいてありがとうございました！とても幸せです＊ (2016年11月15日 1時) (レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
真由美(プロフ) - はじめまして。毎回キュンキュンしながら読ませていただいていのでもう終わりだと思うと寂しいです。潤くんの小説他より少ない気がしていたため気に入った小説に出会え嬉しかったです。もしよろしければ続編、番外編をお願いしたいです。次回作も楽しみにしています。 (2016年11月9日 20時) (レス) id: b6bccf650d (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - 初めまして！毎週更新されるのを楽しみにしてました。気持ちを隠さなくなった潤くんの甘さにキュンキュンしながら、もう終わりなんだなぁって寂しくなってました。長い間お疲れ様でした。次回作も楽しみにしています！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: ec4065a8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2016年6月4日 21時
