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フットサル場から歩いて少しの社内駐車場まで戻る帰り道。
スーツに着替えているけれどネクタイははずしてて、シャツの第一ボタンを開けてる潤くんの横顔はなんだか色っぽかった。
なのに、その色気の元が発する言葉は相変わらず憎まれ口で、ケラケラと笑っている。
「めちゃくちゃ睨んでるヤツいてビビったー」
「だって女の子と腕なんか組んで写真撮ってるから」
「あれ、妬いてます？」
「言ってることとやってることが違うのに、説得力に欠けるって言ってるの」
そりゃ、睨みたくもなる。
親睦会であれだけイライラしてたクセに、自分のことは棚に上げてるから。
それを察したように、苦笑しながら潤くんが話し出す。
「だって、A女の子だし」
「え、」
「誰とでも仲良くするし、ちょっと抜けてるし、隙ありまくりだし、危険を察知する能力に欠けてるし」
「え、なに？悪口？」
だってホントでしょ、と呆れられる。
「この前親睦会でナンパしてきたヤツ見た？」
「え、なに？」
「体目当てでしょ、あれ」
「なにそれ、ハレンチ！っていうか潤くんの妄想だよね、それ」
「酔ってる男なんてそんなことくらいしか考えてないでしょ。いい加減気づいたら？」
そういうところ言ってるんだけど、と呆れる潤くんを横目に、思わず人のこと言えないクセに、と胸が騒ぎ出す。
「…じゃあ潤くんだって気をつけてよ」
「はぁ？なんで？」
「だってきっと下心丸出しの女の子いっぱいいるよ」
「丸出しって。俺、断れるし」
「流されるかもしれないじゃん」
「信用ないなー、心外」
だって、と返事をする前に車のそばに着いて乗り込むと同時に話は途切れた。
車内はしん、とした空気で今の話はもう終わりかと思ったのに。
ふいに、潤くんがエンジンを入れながら喋り出す。
「それに、それだけじゃないでしょ」
「え、」
「体格差とか力の差とかあるじゃん。男と女なんだから一緒に考えちゃダメでしょ」
「え、なに、」
「ほら、こんなに弱い」
「ちょ、っと、」
近づいた体に思わず抵抗すると、生意気、と笑われて腕をぐっと掴まれた。
「セ、クハラ、」
「なんで？この関係でそれはないでしょ」
「訳わかんない、セク」
セクハラだー、という前にうるさ、と言って唇が触れた。
しかも嫌味のように、腕を掴んだまま離してくれない。
それを許してしまう私もどうかしてる。
体から思わず力が抜けた。
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なつめ(プロフ) - 真由美さん» はじめまして＊お返事が遅くなりましてすみません。お話を気に入っていただいてたなんて、とてもうれしいです＊続編、番外編、書けたら書いてみたいです！お約束はできないのですが、少しずついろんなお話を書いていきたいと思ってます＊ (2016年11月15日 1時) (
レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - みやこさん» はじめまして＊お返事が遅くなりましてすみません。お話を楽しみにしていただいてありがとうございました＊優しい潤くんに甘やかされるだけでとろけちゃいそうですよね（笑）次回もがんばります＊ありがとうございました！ (2016年11月15日 1時) (レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 美紀さん» こんばんは、お返事遅くなりましてすみません。おかげさまでようやく最終話を迎えました＊潤くんのお話も翔さんのお話もたくさん読んでいただいてありがとうございました！とても幸せです＊ (2016年11月15日 1時) (レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
真由美(プロフ) - はじめまして。毎回キュンキュンしながら読ませていただいていのでもう終わりだと思うと寂しいです。潤くんの小説他より少ない気がしていたため気に入った小説に出会え嬉しかったです。もしよろしければ続編、番外編をお願いしたいです。次回作も楽しみにしています。 (2016年11月9日 20時) (レス) id: b6bccf650d (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - 初めまして！毎週更新されるのを楽しみにしてました。気持ちを隠さなくなった潤くんの甘さにキュンキュンしながら、もう終わりなんだなぁって寂しくなってました。長い間お疲れ様でした。次回作も楽しみにしています！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: ec4065a8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2016年6月4日 21時
