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テーブルに肘をついたまま。
あぐらをかいたまま。
だけど、目だけはしっかり私を捉えていて、二人だけの空間で何秒も見つめ合ったような気がした。
なのに次の瞬間には涙が目に溜まって、それを見た潤くんが困った顔で苦笑する。
「…ごめん、言うか迷ったんだけど」
「なんで、」
「友達って言ってるのにね」
今の言葉が信じられなくて、うまく言葉を紡げない。
潤くんと同じくらい、きっと私も困った顔をしてるはず。
「泣かせてごめん、A」
「ううん、」
「あのさ、忘れてとは言えないけど気にしないで。今までのまま、」
「ううん、ありがと。うれしくて、」
滲んだ風景の中に驚いたような顔をした潤くんが映って、それだけで想いが伝わったような気がして、こらえてた涙がこぼれた。
恥ずかしくて下を向いたら、目の端に潤くんがこっちに歩いてくるのが見えて、心臓が痛くなる。
ふいに溢れる涙に大きな手が触れて、涙を拭われた。
潤くんの指が触れたところはじんわり熱い。
「泣くなって」
「…ん、」
「こっちが泣きたくなるじゃん」
え、潤くんも泣いちゃうの？と思って顔をあげたら、ひどい顔って笑われた。
「なんで、」
「ん？」
「…全然知らなかった」
「なんでだろうね」
理由いる？だなんて、また困った顔して聞いてくるから。
思わず、見つめ合ってしまう。
きっと潤くんは私の答えを待ってるはずなのに、ずっと好きだった、という言葉は紡げずにいた。
そんな日が来るなんて思ってなかったから。
好き、と想うだけで胸が締め付けられるから。
「ごめん。もうすげー焦れったい」
「え、」
「今までのままでいいって思ってたけど、違うよね」
「え、と、」
「同じ気持ちだったって受け取っていい？」
イエスの答えを出したら次に何があるか予想できて、声が出なかった。
潤くんから告白されているという現実に体はビリビリと痺れていて、クラクラするほど頭の中はとろけていた。
熱に浮かされるみたいに、ただ頷くことしかでかなかったのに。
次の瞬間には、少しだけ腰を屈めた潤くんから軽いキスが落とされて。
また、涙が溢れた。
「よかった。同じ気持ちで」
「…私も」
もう一度唇が触れる。
三度目に唇が触れた時に、キスを惜しむように唇を合わせたら、少しだけ刺激的なキスに変わった。
好き、とようやく伝えられたのは少しずつ深くなっていくキスの合間だった。
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なつめ(プロフ) - 真由美さん» はじめまして＊お返事が遅くなりましてすみません。お話を気に入っていただいてたなんて、とてもうれしいです＊続編、番外編、書けたら書いてみたいです！お約束はできないのですが、少しずついろんなお話を書いていきたいと思ってます＊ (2016年11月15日 1時) (
レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - みやこさん» はじめまして＊お返事が遅くなりましてすみません。お話を楽しみにしていただいてありがとうございました＊優しい潤くんに甘やかされるだけでとろけちゃいそうですよね（笑）次回もがんばります＊ありがとうございました！ (2016年11月15日 1時) (レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 美紀さん» こんばんは、お返事遅くなりましてすみません。おかげさまでようやく最終話を迎えました＊潤くんのお話も翔さんのお話もたくさん読んでいただいてありがとうございました！とても幸せです＊ (2016年11月15日 1時) (レス) id: d97a9250d2 (このIDを非表示/違反報告)
真由美(プロフ) - はじめまして。毎回キュンキュンしながら読ませていただいていのでもう終わりだと思うと寂しいです。潤くんの小説他より少ない気がしていたため気に入った小説に出会え嬉しかったです。もしよろしければ続編、番外編をお願いしたいです。次回作も楽しみにしています。 (2016年11月9日 20時) (レス) id: b6bccf650d (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - 初めまして！毎週更新されるのを楽しみにしてました。気持ちを隠さなくなった潤くんの甘さにキュンキュンしながら、もう終わりなんだなぁって寂しくなってました。長い間お疲れ様でした。次回作も楽しみにしています！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: ec4065a8bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2016年6月4日 21時
