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「寝坊した！」
「大変(笑)がんばれー！」
「お前、他人事だと思って！」
「返事いいから急げー」
「うぜーマジ。家出る」
「車、気をつけてね」
「ありがと」
朝の通勤ラッシュの電車に揺られる途中。
緑のアプリに入ってくるメッセージ。
週末だもんね、と苦笑しながら返す。
あの日から、なんとなく潤くんと続いてる連絡。
回数はそんなに多くないから、朝からこんなに連絡が続くほうがめずらしいのだけど。
そんな感じで突然、連絡を取り合う関係が戻ってきて。
それから、自分の気持ちを意識するようになってきてから。
もう、二週間。
そんな潤くんと社内で初めて会ったのは、頼まれた資料を総務に届けたあとだった。
「あ、」
「Aじゃん」
「ふは、会ったね」
「会ったな、ついに」
あまり見知らないフロアにそそくさと帰っていたところに遭遇した潤くん。
ちょっと資料提出してくるから待ってて、という潤くんを、エレベーターの前でしばらく待つ。
「わり、おまたせ」
「うん。今日遅刻しなかった？」
「ギリ。マジ焦ったわー」
ふぅ、と汗をぬぐって見せる。
階下行きのボタンを押して、エレベーターが上がってくるのを待つ。
出退勤時間と昼食時間以外のエレベーターはわりと空いていて。
すぐに上がってきてしまって。
ドアが開いて乗る際に。
何人かの女性社員とすれ違って。
「あ、潤くんじゃない」
「また行くからね」
なんて言葉が飛びかう。
潤くんも愛想振りまいて、手なんて振っていて。
乗り込んだエレベーターで階数ボタンを押してから聞く。
「知り合い？」
「まあね」
「ふーん」
「なに、妬いてんの？」
「まっさかー」
元々顔が広いし、それに応えられるだけの愛嬌も持ってる人だし。
女の子との交流に関しては、高校のときから見て見ぬ振りしてきたし。
ちら、と睨むと潤くんはにやにやしていて。
「フットサル見に来てくれる人たちだよ」
「なに、フットサルにファンクラブ作ってるの？」
「来てくれんだもん」
「ふーん」
翔さん目当ての人が多いんだけどね、と笑う潤くんの話を聞かぬふり。
自分から話を振っておいて、なんとなく胸が苦しくて。
ふいに、働く企画部のフロアについてしまう。
「なんだよ」
「なーんでも。じゃあね」
「Aも来る？」
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なつめ(プロフ) - AKIさん» こんばんは、お返事が遅くなりすみません。お話を楽しんでいただいてとてもうれしいです、ありがとうございます＊いつも更新が遅くてすみません。どうぞ気長にまたお待ちいただけたらうれしいです＊ (2016年5月28日 21時) (
レス) id: 41fb0382a8 (このIDを非表示/違反報告)
AKI(プロフ) - コメント失礼します。久しぶりに更新されてるのに気づいて夢中で読みました。キュンキュンしながらちょっとウルッとしてました、、、続き楽しみにしてます。 (2016年5月22日 5時) (レス) id: 86d0e9cc0d (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 嵐☆翔さん» お久しぶりです。わーありがとうございます！自己満足のきゅんきゅんなのですが、共感していただけてとてもうれしいです＊当たり前のようにいつものように慰める感じがあれだと、涙も止まらないし心臓も爆発してしまいそうですね（笑） (2016年4月30日 21時) (レス) id: 5ff62b12a6 (このIDを非表示/違反報告)
嵐☆翔(プロフ) - お久しぶりです。なつめさん、きゅんきゅんさせるの上手いですね〜！何回読んでも、きゅんきゅんしちゃいます（笑）いやー、自分が泣きたいときにあれやられると、また更に泣けちゃうかも…（笑） (2016年4月30日 15時) (レス) id: 93f749ba6d (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ゆかりさん» お久しぶりです。またいらしていただいてありがとうございます＊潤くん、本当ステキですよね＊ドラマも始まって、潤くんを見られる日が増えてうれしいですね＊ (2016年4月23日 21時) (レス) id: 0be70e2dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2016年1月12日 0時
