zmem 〔本が好き〕 ページ9
本が好きな彼は俺の好きな人だ。
正直なところ、本はあまり好きじゃない。
文の羅列を見ていると頭がクラクラとしてくるから。
だけどそんなこと彼に言ったら嫌われるかもしれない。
だから、嘘をついて今日も彼のいる場所へ向かう。
静かに扉を開けて周りを見渡す。
熱心になにかを読んでいる彼を見つけた。
「エミさんっ」
そう声をかけると彼は振り向いて微笑む。
「ゾムさん、こんにちは」
あぁ、まただ。彼、エミさんに名前を呼ばれると胸の辺りが苦しくなる。
やっぱり、自分の名前は大好きだ。
彼が沢山呼んでくれるから。
「今日はどういうのを読みますか？」
「ん〜、せやなぁ……」
そう呟いて周りをぐるりと見渡す。
目に入ったのは心理学の本だった。
「これ読みたいなぁ〜」
「これですか？……心理学、ですね。はい、どうぞ」
少し背伸びをして本をとり俺に渡してくれる。
「ありがと！」
「いいえ。他にもこれがオススメですよ。読んでみたらどうですか？」
「うん！」
やっぱり、好きで好きでどうしようもない。
だけど、好きだなんて伝えたらきっとこの関係は崩れてしまうだろう。
だったら、言わないでエミさんとこの距離感を大事にしていたい。
けれど、けれど＿＿
止まらない、この気持ち。
「すき」
「っえ……」
赤くなる頬。
だけど、すぐに微笑んだ。
「ゾムさんの好きはなんの好きですか？ 友だちとして、ですよね」
悲しそうに目を伏せるから本当の気持ちが言えなくなった。
「ごめん、変な事言って」
エミさんに取ってもらった心理学の本を抱えて図書室を飛び出した。
エミさん、ごめん。
「急にそんな事言われても、困るって……」
告白を受けた彼は図書室で一人、顔を赤くして机に突っ伏していた。
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実 - Evepkがみたいです。無理言ってごめんなさい。 (2021年8月1日 2時) (
レス) id: deb8d1474d (このIDを非表示/違反報告)
ももち - リクです、、、zmpkが見たいです、、無理だったらすみません！ (2020年4月16日 8時) (レス) id: 8152db49b0 (このIDを非表示/違反報告)
しゃい - はい！リクエストです！！鬱先生（兄）がお風呂上がりの時ちょうどグルッペン（弟）が来てグルッペンが鬱先生にDキスをする (2019年2月27日 22時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - パイナップルさん» リクエストありがとうございます！了解しました〜！ (2019年1月31日 15時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル - リクエストでzmpi(ゾムぴく)って書けますか？… (2019年1月31日 14時) (レス) id: 0ded293b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪沙 x他1人 | 作成日時：2018年12月2日 18時
