続 ページ35
そこでようやく、まーしぃのしたかった事がわかったわけなんですよ。
まーしぃもイヤホン付けてるから、片方ずつつけてるってことでしょ？で、イヤホンあんまり長くないからお互い近寄らなくちゃいけなくて、その距離感が恋人みたいだからってこと。
「あ、」
なにか思いついたようにまーしぃが呟く。
「ちょ、来て」
そう言うから、イヤホンを取り、近づく。
そしたら、おもむろに顔を近付けられる。
びっくりして、反射的に目を閉じたら目元になにかが触れたよう。
「っえ……」
思わず目を開けたらまーしぃの端麗な顔立ちが目の前にあり、さっきのと考えて思いついたのがまぁ、その……キスで頬に熱が集まる。
てか、これ。あの二人にも見えてるんじゃない？
二人に目を向ければセンラは頬を紅くしてじっとこちらを見つめていて、うらさんは目を丸くしている。
「ま、ぁしぃ？」
「さかたん、目やについてた。顔洗ったん？」
ん？
あれ、じゃあ……
「キス、は？」
「さすがにせぇへんよ？ あ、ちゃんと手で取ったからな？」
え、勘違いってこと……？
「うわぁ、はずっ……」
恥ずかしさで更に顔が赤くなる。
「さて、そろそろ退出するか……センラさん？」
まーしぃは立ち上がってセンラと部屋を出ていく。
「うらさん？」
「っう……」
「うらさんっ」
うっすらと泣いているのが見えて、慌てて駆け寄る。
「ごめん、やりすぎた……」
「さ、かた……ごめんね、ごめん……」
「大丈夫、大丈夫やから。俺もごめん」
涙を流しながら謝る彼を膝の上に乗っけて抱きしめる。
「えぐっ……ぅっ……」
背中をぽんぽんと軽く叩きながらもう片方の手で頭を撫でる。
それを続けてたら泣く声は収まっていき、代わりにすやすやと寝息が聞こえる。
目を向ければ落ち着いた穏やかな表情で袖を握りしめたまま眠っている彼がいた。
渇き切ってない目元の涙をそっと拭う。
ごめんね、うらさん。少しやりすぎちゃった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実 - Evepkがみたいです。無理言ってごめんなさい。 (2021年8月1日 2時) (
レス) id: deb8d1474d (このIDを非表示/違反報告)
ももち - リクです、、、zmpkが見たいです、、無理だったらすみません！ (2020年4月16日 8時) (レス) id: 8152db49b0 (このIDを非表示/違反報告)
しゃい - はい！リクエストです！！鬱先生（兄）がお風呂上がりの時ちょうどグルッペン（弟）が来てグルッペンが鬱先生にDキスをする (2019年2月27日 22時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - パイナップルさん» リクエストありがとうございます！了解しました〜！ (2019年1月31日 15時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル - リクエストでzmpi(ゾムぴく)って書けますか？… (2019年1月31日 14時) (レス) id: 0ded293b7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凪沙 x他1人 | 作成日時：2018年12月2日 18時
