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やっぱり、泣きつく存在、相談相手はまふくんの相方のそらるさんで、その足でそらるさんの元へ向かった。
「っ、A……？」
「そらる、さん……っ」
「なにも言わないでいいから」
どうして貴方は私の気持ちが手に取るように分かるんですか。
「大丈夫だよ、大丈夫。まふまふもAを守ろうとしたんだよ」
あやすような手つきで頭を撫でるそらるさん。
何回目か分かんないですけど、
「もう一回……頼ってもいいですか……っ？」
「……っ、うん。何回でも頼って」
困ったように笑うものだから安心してきた。
「はい、タオルね、目が赤いよ」
「すみません……」
タオルを目に当てたまま寝っ転がる。
「どうしたものか……まふまふはA庇うためでしょ？でも、二人とも両想いのままなんでしょ？なら……いや、でもなぁ」
「私は……このままはいやです。あの女からまふくんを取り戻したいです」
「それでこそ、Aだ。協力しよっか？」
「お願いします……！」
ふわりと微笑むそらるさん。
「あー、思い浮かばない……」
「うー……」
数時間、二人で考え抜いたが何も思い浮かばない。
二人でごろりと寝転がって項垂れる。
「どーしようかなぁ……」
考えすぎて何も思い浮かばなくなってきた。
解決できるの、これ？
「A」
「ん？なんですか？」
いつもと違う真剣な表情に思わず息を呑む。
「どうしても、まふまふが好き？」
「どうしても、まふくんが好きですよ。でも、なんで？」
「いや……俺なら、さ。まふまふよりAを大切に出来るかなって、泣かせないって思ったんだ」
真剣な声色。
けれど、目元には少しだけ涙が溜まっていた。
思わずその表情に吸い込まれそうになった。
けれど、私の好きな人は変わらない。
「そらるさん、ごめんなさい。
私、やっぱりなにがあってもまふくんが好きなんです」
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作者名：凪沙 | 作成日時：2018年10月30日 18時
