【ワンピース】短編集 (ページ7)

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エースの妹ページ7

「A！早く来いよー！」

『お兄ちゃんでしょ！待ってよー！エースくん！』

今俺を追い掛けて来てる可愛いやつは
白ひげ海賊団一番隊、つまり俺の部下

上陸した無人島らしき島を散策する事にした俺たち

初めて出会った日からまだ数年
お前は俺の事をお兄ちゃんみたいだと言う

「俺はお前の兄ちゃんなんかじゃねーって」

『えー！だってエースくん弟さん想いでしょ？私も妹にして下さいっ』

「Aは妹にはしねぇよっ」

『ケチんぼ！じゃあ何だったら許してくれる？』

「ん〜……そうだなぁ、なんでもいいのか？」

『うんっ何がいい？』

「じゃあ……俺の…嫁にでもなるか？」

『えっお、お嫁さん…？//』

「えっあ、いや…やっぱなし！さっきの忘れろ///」

『わ、忘れられないよ！///』

「…もっとAに相応しい男になったら…また、言うから…///」

『もう妹になりたいなんて言わない…//』

「そ、そうしてくれ…//」

顔を真っ赤にして下を向いてしまったAの前を
ゆっくりと歩き森を進む

この反応ってもしかして"両想い"なのか？という
考えが頭を巡って散策どころじゃない

俺が立ち止まると
とぼとぼ後ろを着いてきていたAのおでこが
"トンッ"と俺の背中にぶつかる

『ご、ごめんねっ前見れてなかった//』

「………もう気付いてると思うけど俺、Aの事好きだから///」

『……わ、私も…好き、だよ？///』

「お、おうっ//」

『は、恥ずかしい…///』

「嫁はまだだけど…今は彼女って事でいいか？//」

『……うんっ//嬉しいっとっても嬉しいっ///』

森の中で更に真っ赤になった俺たち

意を決してぎゅっとハグすると
ぎこちなく背中に手を回してくれた

妹になりたがったA
もしかして俺の特別になりたかった…のか？

もう気付いたらニヤニヤが止まんねぇ
もう少しこのまま下を向いていて

こんな恥ずかしい顔見せられねぇよ