【ワンピース】短編集 (ページ4)

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ローの恋煩いページ4

「ローくん」

『なんだ…』

「呼んだだけっ」

『……』

なぜあいつは俺の名を呼ぶ
呼ばれるだけでこんなに心音が早く、大きくなるのに

『俺を殺す気か…』

「えっなんでそうなるの」

頭の上に"？"を浮かばせ不思議そうにする

俺はいつ治るんだよ
こいつといると調子が狂う

『こっち、こい…』

「ローくん？」

まだ不思議そうにするAを腕の中に収める
なぜこんな小さくて壊れそうなやつに振り回されてんだ…

「ローくん！ローくんってば！///」

『…なんだ』

「急にどうしちゃったの//」

『いいだろ、俺は重症なんだ』

「えっえっどこか悪いの？怪我？病気？」

"黙ってろ…"なんてぶっきらぼうに言葉を放つ
素直に抱きしめられるAの頭を自分の胸に押し当てる

この音聞いても分からねぇか
Aの鈍感さは医者の俺でも治せねぇ

俺はこいつをどうしたいんだろうな…

『……辛い事でも、あったの？』

「まぁ、そうかもな、お前のせいとでも言っとくか」

『わ、私？！ごめんっなんかしちゃった？？』

「……やっぱり何でもねぇ」

『えっえっなんで？気になるよぉ！』

悲しそうにしたかと思えばプンプン怒って
百面相か、お前は…

「今は黙って俺に抱かれてろ…」

『わ、分かった…//』

「いい子だ…」

もう少し病気のふりしておくかな
実際患ってる訳だし…恋の病ってやつに…