【ワンピース】短編集 (ページ2)

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ゾロは頑張り屋さんページ2

『ゾロは頑張り屋さんだね』

「あぁ？どういう意味だ」

『そのままの意味だけど』

見張り塔兼トレーニング部屋で
毎日のようにトレーニングを欠かさない彼

「お前も毎日来てトレーニングしてんじゃねぇか」

『だってそれはゾロが居るから』

「っな…」

『トレーニングはオマケなの〜』

"お前なぁ…"とかボソボソ言われてるけど
ホントのことだもん

ゾロと一緒に居たくてわざわざ戦闘員でも無いのに
トレーニングしてる

「それならトレーニングなんかしなくたって居るだけでいいだろうが」

『だって構ってくれなくて暇になっちゃうじゃん』

「これでも構ってるつもりなんだが…」

『私が一方的にお喋りしてるだけだもん、それにゾロの…みんなの足でまといにもなりたくないし頑張ってトレーニングする』

「弱くたっていいんだよ、お前は…俺が守ってやる」

『ゾロ…』

「…俺の隣で笑ってりゃいいってこと」

『〜〜っ///ゾロ大好き！』

「ちょっまて！危ねーだろ！いきなり抱きつくな！」

抱きつくとすぐ真っ赤になってしまう彼

不器用なのに私を喜ばせる言葉を
しっかり持ち合わせてる所が憎めないなぁ

『あーっもう休憩だ！こっちこい！』

「わ〜いっ」

私が甘えるとたっぷり甘やかしてくれる彼
寂しいなんて思ってないし暇だなんて嘘

彼のそばで、彼と同じように、
戦えたらって思ってただけ

いつか私も彼を守れたらいいな

そんなことを考えながら隣に座って髪を撫でられ
近付く彼の唇に目を瞑って応えた