冬恋《橙/紫/∞》 (ページ11)

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ｸﾞｲーーーー

｢…………………｣

自分のほっぺたをつねる

痛い_________

村｢何してんねん！(笑)｣ﾊﾞｼｯ

｢わああっ！｣

横を歩くヒナに
笑いながら頭を叩かれた

｢いや、夢なんじゃないかって…｣

村｢それ何回目やねん！夢ちゃうわ！(笑)

ほれ、着いたで！はよお車乗りー｣

一緒に歌まで歌ったのに
今更、これは夢だと疑う私を

ヒナはヒナのマネージャーの車に案内した

ｶﾞﾗｯ

マ｢あっ村上さん、おかえりなさい！

いつもより早めでしたね、休めましたか……

って、そちらの方は……？？｣

ヒナのマネージャーらしき人が
私を見るやいなや聞いてくる

村｢さっき知り合った子や！

路上ライブでな、俺らん曲歌っとったんや｣

マ｢へえ！そうなんですか！｣

村｢ほんで今から次んとこ行くやろ？

この子も楽屋連れてくからよろしく！｣

マ｢相当気に入ったんですね！

わかりました、裏から入るので

なるべく気付かれないようにお願いします｣

村｢せやな、ありがとさん｣

二人の話がひと通り終わったところで

私はヒナに話しかけた

｢ヒナ、本当に大丈夫？私一般人だよ？

収録の邪魔になったり……｣

さっきは勢いで行くと言ったものの

そこら辺で路上ライブしながら
フラフラ生きてる私が

多くの人の前で輝く人と
同じ場所にいていいのか

私は不安だった

ましてやヒナ達はアイドル……

｢はあ……………｣

私は分かりやすく肩を落とし
ため息をついた

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