○43 ページ43
丸山side
「わぁ、かわい…」
ズラッと並ぶ子犬や子猫。
寝てる子もおれば
せわしなく動き回ってる子もおる。
そんな中、Aちゃんの目が
ある一匹の子犬に止まった。
「この子……」
真っ白なふわふわの毛玉。
それはまるちゃんと同じ品種、
真っ白なポメラニアンやった。
Aちゃんがその子の前に立ち止まる前は、
外の様子なんて無関心な感じで丸まってたのに、
Aちゃんが覗き込んだ瞬間…
その白ポメちゃんが
Aちゃんを認識した瞬間、
勢いよく起き上がって
小さいしっぽをフリフリしながら
まるで喜んでるみたいに
狭いケージの中を駆け回り始めた。
ガラスに映るAちゃんの顔を
必死に舐めたりもしている。
…その姿はまるでずっと待ってた飼い主さんが
やっと帰ってきた時みたいで。
(……まるちゃんや…っ…)
…僕には何故か、
この子がまるちゃんの生まれ変わりやって
すぐに分かった。
◇「…すごいですね。
この子、普段はお客さんに
全然興味を示さなくて…
まるでお姉さんたちのこと、
待ってたみたいですね！」
店員のお兄ちゃんが声をかけてきて。
冗談で言ったつもりなんやろけど…
ほんまにAちゃんが来るのを
待ってたんやと思う。
◇「抱っこしてみますか？」
「は、はい…っ…ぜひ…」
◇「よいしょ…っと…
おおっ、分かった分かったっ…
はい、どうぞ(笑)」
「わっ…(笑)」
早くAちゃんの元に行きたくて
仕方ない様子の白ポメちゃんは、
お兄さんの手の中でもバタバタ暴れて。
Aちゃんの手に渡った瞬間に、
それはもうすごい勢いで
Aちゃんの顔を舐め始めた。
「ぶはっ…ちょっ…くすぐったいよ…っ(笑)」
◇「めちゃくちゃ喜んでますね(笑)」
丸「…ほんまですね。」
触らんでも分かる。
“Aちゃんに会えて嬉しい”って…
全身から伝わってくる。
またAちゃんに会いたくて、
Aちゃんと一緒に暮らしたくて
真っ白の…純白のポメちゃんに
生まれ変わったんや。
そしてAちゃんが来てくれるのを
ずっと待ってたんやろう。
Aちゃんはきっと、
まるちゃんの生まれ変わりだとは
思ってへんと思うけど…。
けど、何か特別な感情は抱いていると思う。
白ポメちゃんはひとしきり顔を舐めて、
その後Aちゃんに撫でられて
腕の中で幸せそうな顔をしとった。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
