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あなたside
「っ、これ…」
見覚えのあるスープジャー。
丸「…覚えてる？」
「…っ、…」ｷｭｯ
蓋を開けるとふわぁっと酒粕のいい香り。
「忘れるわけ、ないじゃないですか…っ…(涙)」
あの日…まるの火葬をした日に
丸山さんが届けてくれた粕汁。
丸「…これやったら食べれるかなって。
先生にも許可もらってるから。
具材、小さく切ったし…柔らかく煮込んだから。
こんにゃくとか消化に悪そうなもんは抜いたし…
…どうかな？食べれそう？」
病院のご飯は何を出されても
全然食べたいと思えなかったけど…
「…ﾌｰ…ﾌｰ……ｽﾞｯ…っ、…おいし…っ…(泣)」
久しぶりに“食べたい”って…“美味しい”って感じた。
「ｸﾞｽｯ…おいしいです、丸山さん〜…(泣)」
丸「…それは良かった(笑)」
泣きながら粕汁を食べる私に丸山さんは
“もお、泣かんといて〜(笑)”って笑いながらも
涙を拭いてくれたり、背中を擦ってくれたり。
「ｸﾞｽｯ…大好きです、丸山さんの粕汁…っ(泣)」
丸「数日は日持ちすると思うし、
また明日も持って来るね。」
「そんなっ…ｸﾞｽｯ…
毎日持って来ていただくのは申し訳ないです…っ…(涙)」
丸「…届ける場所がAちゃん家から病院に
変わっただけやで？(笑)」
「…っ、…(涙)」
まるが亡くなったあとも
毎日食べ物を届けてくれてたから…
そう言われればそうか…。
丸「それに…今は食べれるものを
少しでも食べることが大事やからさ。
お医者さんもそう言ってたし。
栄養バランス云々の前に、
Aちゃんが食べたいって思うものを
食べたらええと思うねん。
病院のご飯無理して食べんでええからさ、
僕が持って来たものは頑張って食べてよ。
一緒に、そこから始めよう？」
「ｸﾞｽｯ…はい……ありがとうございます…(涙)」
丸山さんは私に歩調を合わせて
一緒に歩いてくれる。
それがどれだけありがたいことか…。
丸「でも……あれやね。
僕にとっての大切な味が、
大切な人の大好きになるって嬉しいね^^
…粕汁だけやなく、
僕のことも大好きになってくれたら
もっと嬉しいんやけどなぁ…なんてな(笑)」
「っ、…(涙)」
そんなの…もうずっとずっと前から
大好きになってるよ…っ…。
でも、今はまだ言えない。
こんな弱いままの私じゃ…。
必ず、克服して元気になるから。
だから、もう少し
丸山さんの優しさに甘えさせてください…。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
