○33 ページ33
丸山side
丸「っ、…(涙)」
Aちゃんが病院に運ばれて、
処置室に入ってから数十分が経つ。
(……まるちゃん、お願いや…っ…
Aちゃんのこと助けたって…っ…涙)
切れてしまったネックレスを握りしめながら
そう願うことしかできひん。
しばらくして処置室の扉が開き、
厳しい顔をしたお医者さんが出てきた。
丸「っ…先生、Aちゃんは…？！(涙)」
◇「…命に別状はありません。
手首の傷は深く、太い血管も傷ついてましたが、
発見が早く止血の処置もしてくださっていたので
致死量に至るほどの出血は防げました。」
丸「っ…じゃあ、
もう少し発見が遅れていたら…(涙)」
◇「…命を落としていた
可能性もあったと思います。」
丸「…っ、…(涙)」
良かった…助かって…っ…ほんまに良かった…(泣)
◇「傷の方は縫合させていただいて、
今はもう出血も止まっています。
ただ…正直、手首の傷よりも
身体の栄養状態の方が深刻です。
かなり重度の栄養失調を起こしています。
…なにか心当たりになるようなことは
ありますか？」
丸「っ、…はい…あります…(涙)」
Aちゃんは最後に会ったときよりも
かなり痩せていた。
きっとこの数週間、
まともにご飯を食べてへんかったんやろう。
“私はもう大丈夫”なんて…
全然大丈夫やあらへんやんか…っ…(泣)
◇「…自傷行為に及んだ原因にも？」
丸「っ…それは……何となく、ですけど…(涙)」
何でこんなことをしたのか…
はっきりした原因は分からへん。
でもまるちゃんの死は
確実に関係してるやろうと思う。
例え拒絶されたとしても
しつこく会いに行っていれば…
ううん、あの日…最後に会ったとき
車から降りたAちゃんを追いかけて、
もっとちゃんと話をしていれば…
もしかしたらこんなことには
ならんかったのかもしれへん。
丸「っ…俺の、せいや…っ…(涙)」
…Aちゃん一人にしてもうた、俺のせい。
◇「…しばらくは入院が必要になるかと思います。
意識が戻って、必要であれば
精神科のドクターも介入させていただきますので。
河野さんのご家族の連絡先などはご存知ですか？」
丸「あっ…えと…Aちゃんは……
河野さんに家族はおらへんくて…
一人で暮らしてはるんです。
…僕が、彼女の家族の代わりになります。」
…今度こそ、もう二度と、
Aちゃんを一人ぼっちにはせーへん。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
