●24 ページ24
丸山side
Aちゃんが出てきたのは
それから45分後くらい。
「すいません…遅くなって…っ…」
丸「ううん、全然っ」
シャワーしてきたのか、
ふわっと香るシャンプーの香りに
ドキッとする。
丸「…久しぶりやね。」
「…はい。」
軽くお化粧してきてくれたんやろけど、
隈や顔色の悪さは隠しきれてへん。
それに、結構痩せた気がする。
「すいません…
いつも、変な電話しちゃって…
何か、私、おかしくなっちゃったみたいで…っ」
丸「…おかしくなんかないよ。
すっごく悲しい思いしたんやもん。
Aちゃんがしんどいの、
ちゃんと分かってるから。」
「…っ、…すいません……」
丸「…そういう時に、
一番に電話してくれて嬉しいよ。
もっと、頼って？」
「っ…優しすぎます、丸山さん…っ…(涙)」
丸「…そんなことないよ。」
やって…放っておける訳ないやん。
もう、僕の中でAちゃんは
すごくすごく大切な存在になってる。
守ってあげたいし、笑顔を作ってあげたい。
心の底から笑ってる姿が見たい…。
丸「…Aちゃんは一人やないから。
そのことだけ、忘れんといてね。」
「ｸﾞｽｯ…はい…っ…(涙)」
…僕がいる。ちゃんとここにいるから。
丸「…さて、どこ行こっか(笑)」
「え……」
丸「Aちゃんを外に連れ出そう思うて
思い立って出てきたはええけど、
予定、何も決めてへんのよ…」
ほんま、こういうとこよなぁ…かっこ悪。
丸「…天気もええし、
とりあえず公園でも行こか？
外の空気吸った方が気分転換になると思うし。」
「はい…^^」
…そう言うて公園に来たはええものの。
丸「……Aちゃん、やっぱやめよう。」
「え…何でですか…？」
着いた瞬間から、
ワンちゃんの散歩させてる人
たっくさんおる。
こんなん…Aちゃんがまた
悲しい気持ちになってまうだけや。
丸「予定変更！やっぱり屋内にします。」
「え、ちょっと…っ」
逃げるように公園を後にする。
「本当に、どうしたんですか…？
公園に、何かありました…？」
僕の意味不明な行動に、不安げな表情。
丸「…ワンちゃん。」
「え……」
丸「ワンちゃんの散歩してる人、
いっぱいおったから…
そんなん、今は見たないやろ？」
「っ、…はい……」
Aちゃんは首元に光るネックレスを
ぎゅっと握る。
…こんな顔させたかった訳とちゃうのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
