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丸山side
悲しみは時が解決してくれる…なんて、
そんな簡単なもんとちゃうくて。
あの日から2週間ほど経ったけど、
Aちゃんはまだ
大きな悲しみの最中にいて…
明け方や夜中に“まるがいない”と
泣きながら電話してくることもある。
その度に切なくて悲しくて…
胸が潰れそうなほど苦しいけど、
現実を教えてあげることしかできなくて…
とても、やり切れない気持ちになる。
ほんまは会って直接お話したいけど、
Aちゃんがそれを望んでへんから…
お店で美味しそうなもの見つけた時や、
自炊したときは多めに作って
Aちゃんにおすそ分けしたり、
全部ドアノブに引っ掛けてやり取りしてる。
せやけど、Aちゃんが度々
まるちゃんの死が分からなくなって
混乱した状態で電話してくる事が増えて、
これはあかん、と思った。
このままやとAちゃんが
壊れてまうんちゃうかって。
ずっと家に閉じこもってるのも
よくないんちゃうか…そう思って、
日曜日Aちゃんを外に連れ出すことにした。
拒否されるかもしれへんけど…その時はその時。
もし、今日ダメでもまた何度でも挑戦しよう。
Aちゃんの家のインターホンを押すと、
僕の姿を確認してくれたのか
ほんの少しだけ開かれたドア。
「……丸山、さん…？」
丸「Aちゃん、おはよう。
ええ天気やで！お出かけしましょっ」
「え……」
丸「たまには外の空気吸った方がええよ。
今日一日、僕に付き合ってくれへん？」
「っ、…で、でも…っ
私、髪もボサボサだし…っ…
とても、外に出れる状態じゃない、です…」
丸「…Aちゃんの準備が整うの、待ってるよ。
ゆっくり、準備してくれたらええから。」
「……さ、30分……待って、もらえますか…？」
丸「う、うん！30分でも1時間でも！
車の中にいるから、準備できたら来て？」
「……わかりました。」
パタン、と閉められたドア。
思いの外、外に出ることを
すぐ受け入れてくれてホッと胸を撫で下ろす。
ドアの隙間からちらっとしか見えへんかったけど
顔色…すごく悪いように見えた。
部屋が暗かったせいもあるかもしれへんけど…
思っていたよりも憔悴している様子に
少しばかり気持ちが焦る。
やっぱりLINEのやりとりや
電話越しの声じゃ分からへんのやな…
実際に会う、って大事や。
少しでも気分転換…というか、
明るい気持ちになってくれたらえええな。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
