○17 ページ17
丸山side
丸「…温かい飲み物でも買ってくるね。」
確か外に自動販売機があった。
きっとAちゃんは
昨日から水分もまともにとってないやろから…
このままやと、Aちゃんが倒れてまう。
控え室にAちゃんを残してロビーに出ると、
一枚のポスターか目に止まった。
丸「…すいません。あの、これって…」
それは遺骨ペンダント…
遺骨の一部をカプセル型の飾りの中に入れて
いつも身に着けておける、っていう物やった。
丸「これ、すぐできるんですか？」
◆「はい、お作りすることは可能ですよ。」
Aちゃんはきっと
ポスターなんか目に入ってないやろう。
丸「…一つ、お願いしてもええですか？」
◆「はい、かしこまりました。
お色は、どうなさいましょうか。」
丸「えっと……シルバーで。」
◆「こんな感じで、
文字を入れることも可能ですが…」
見本として見せてもらった物には
ペットの名前と、飼い主さんと過ごした期間…
何年何月何日〜何年何月何日っていうのが
カプセルの表面に刻まれとった。
…Aちゃんがまるちゃんと出逢った
具体的な日付まで、僕は分からへん。
丸「まる、って入れてもらってええですか？
あと、今日の日付も…」
◆「まる、の表記はどうなさいますか？」
丸「えっと……ローマ字で“MARU”で。」
僕の中ではひらがな表記やけど…
Aちゃんの中ではカタカナかもしれへんし…
ローマ字が無難やろう。
◆「かしこまりました。ご用意致します。」
丸「すいません、お願いします。
あ、この分の料金今払います。」
勝手に頼んでもうて…怒られるかな？
けど…まるちゃんの一部を
ずっと身につけておける。
それって、
まるちゃんとずっと一緒におれる、って
ことやと思うから。
きっとAちゃんに聞いたら
欲しいって言うと思う。
丸「…ただいま。」
「おかえりなさい……遅かったですね…？」
丸「…ちょっと迷ってもうて。
はい、温かいココア。」
「…ありがとう、ございます…」
丸「…まるちゃんの動画？」
「はい……」
丸「僕にも見せて。」
スマホの画面いっぱいに映る動画。
“まるー”ってAちゃんの声と、
向こうから嬉しそうに駆け寄って来るまるちゃん。
「もう、会えないなんて…信じられなくて…(涙)」
丸「ん……」
動画の中のまるちゃんは
Aちゃんにたくさん撫でられて…
幸せそうに笑ってた。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
