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あなたside
丸「…着いたで。」
いわゆる“ペット霊園”と言われる場所。
その一角に火葬場がある。
「…っ、…(涙)」
やっぱり行きたくなくて、
どうしても足が重くなって…
丸「…Aちゃん。行こう？」
丸山さんが手を差し伸べてくれて、
その手に引かれるように車から降りる。
受付に名前を告げると、
座って待ってるように案内されて。
しばらくするとスタッフさんが来て、
火葬のための手続きをする。
◇「…これで手続きは終わりになります。
準備できてますので、こちらへどうぞ。」
「…っ、…(涙)」
もうすぐ…もうすぐ、本当のお別れだ…。
丸「…行こ？」
「っ、…(涙)」ｷﾞｭｯ
まるの入った棺…
離したくなくて、誰にも渡したくなくて、
ぎゅって抱きしめる。
下を向いたら、ポタッポタッと
棺の上に涙がこぼれ落ちた。
丸「っ、…
まるちゃんは、さ…
Aちゃんの笑顔が好きやったと思うよ。」
「えっ……(泣)」
丸「…昨日からずっと
泣き顔しか見てへんなぁって…
笑ってほしいなぁって思ってると思う。」
「…っ、…(泣)」
丸「…僕の前ではいくらでも泣いてええから。
最後にさ…まるちゃんに笑顔見せてあげよ？」
…まるは、私が笑うと
いつも嬉しそうに私を見上げて、
短いしっぽをフリフリしてたっけ。
「まる…っ…ごめんね……(泣)」
私なんかよりずっと、
丸山さんの方がまるの気持ち分かってる…。
◇「…棺の中、確認させていただきますね。」
「…っ、…(涙)」
丸「………」ｷﾞｭｯ
泣かないように
両手に力を入れて握ってたら、
左手が丸山さんの手に包まれた。
丸「…おもちゃとかおやつ入れてあげたんや。」
「ｸﾞｽｯ…はい…まるが好きだったものを…(涙)」
丸「…そっか。ええね。」
◇「では…こちらで最後のお別れになります。」
「っ、…(涙)」
丸「…まるちゃん(撫」
「まるっ…今まで、ありがとう…っ…ｸﾞｽｯ…
だいっすきだよ…っ…(涙)」ｷﾞｭｯ
最後にたくさんたくさん、
まるの頭や体を撫でる。
…涙をこらえて、笑顔で。
◇「…では、お預かりいたしますね。」
「ｸﾞｽｯ…はい……
っ、…やだっ…まる…っ…！(泣)」
まるが入った棺が運ばれて行くのが辛くて…
丸「Aちゃんっ…(涙)」ｷﾞｭｯ
「うわあぁぁぁん！！(泣)」
…丸山さんにしがみついて泣いた。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
