満開ポピー2

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mg side


「翔太くんかけすぎじゃない？」


渡「だって味薄くない？」


「でもかけすぎっすよ」


向「玉ねぎ苦いん嫌なんやろ？」


多分、康二が和ませようとして放った一言で
翔太くんの手が止まった。


渡「…っ…いよ」



「…翔太くん？」


渡「嫌いじゃ、ないよ」


ドレッシングの蓋を締めながら、サラダを、
いや、サラダら辺のどこかを見ながら小さな声で
言った翔太くんは、いつもと何かが違った。


向「っ、せやな、確かにしょったくんサラダ好きやもんな〜」


康二も悟ったのか目を泳がせてうんうん、だよね、なんて誰も返事してないのに納得してるし。


勿論様子がおかしいのを感じてるのは俺らだけでなく、みんな思ってる。

けど、正直いつから元気ないのか思い出せないし
誰がきっかけかも分からなくて困ってるのが本音。






渡「…ご馳走様」


「…」


食べてないじゃん。



深「翔太、あっちにゼリーあったよ？」


渡「本当？見てくる」



、


「さすがふっかさん」


深「まぁ翔太が食わないのはいつもの事だからね」


岩「誰か喧嘩中？」


佐「まさか〜〜！」



向「ダテの見解は？」


舘「えぇ…ゼリー食べれるならいんじゃない？、」



じゃあやっぱ、俺らだけが気にし過ぎてるのかもしれない。

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