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Story34 ページ34

『ん…………ッは…ぁ、


えっ、と………スティーブン?』








長いキスの後Aが見つめると、スティーブンは申し訳なさそうにAを見つめ返した。








ス「……済まない、情けないことに自我が抑えられなかった」




『いや、何と言うか______

嫌、じゃ…なかった……から』








Aは急にキスをされたことに驚きはしたものの、それに対して"嫌だった"と思うことはなかった。








ス「………」


『スティーブン?………ッ』








スティーブンはAを優しく抱き寄せる。


もともとスティーブンは、Aに想いを寄せていた。

年齢を考えれば相当ありえないことだが、Aがそれ程魅力を持った人間だとも言える。

"ずっとこのままならいいのに"というスティーブンの小さく切ない言葉は、Aの耳には届かなかった。





そんな時、スティーブンの電話に連絡が入り、スティーブンは名残惜しくも静かにAを離した。








ス「了解、すぐ行く」




『出動要請?』




ス「あぁ、皆それぞれ現場に向かってるらしい」




『じゃあ私も_____

……って、この姿のままで行ったら、色々面倒だよね』








Aは自分の姿を見て、今の現状に気づいた。


もしこのままの姿で現場に行けば混乱を招いてしまい、主にザップが戦える状態ではなくなる。








ス「そうか……その姿を知ってるのは、俺とクラウス、ギルベルトさん、後は……少年も、か」




『解除薬を探し行くよ。クラウスさんに伝えておいて』




ス「あぁ……」




『そんなに心配そうな顔しないで。大丈夫、ちゃんと戻ってくるよ』




ス「……だが君はまだ子供だ、気をつけてな」




『子供じゃない』




ス「"今は"な」




『……わかってる。そっちも気をつけてね』




ス「ん、了解」









スティーブンはAの額にキスをしてから早急に現場へ向かい、Aはある人物の元へと向かった。








.








.




「おや、珍しい客だなぁ。


フッ……否、愛しい客だ」

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丸公(プロフ) - コメントありがとうございます!私も血界戦線大好きです(*^^*)楽しみにしていただけているなんてとても嬉しいです!! (2016年5月21日 21時) (レス) id: b021fe2553 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっきー - 私も血界戦線だいすきです♪ いつも更新楽しみにしてます(*^^*) (2015年6月10日 23時) (レス) id: 5cad5ba7f8 (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - はじめまして、丸公です。血界戦線、深くて面白いですよね!キャラクターもお話も良くて大好きです!コメント、本当にありがとうございます!更新頑張りますので、これからもよろしくお願い致します! (2015年5月24日 18時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハルゥ(プロフ) - 初めまして!とっても面白いです!私最近血界戦線見始めたので更新楽しみにしてます! (2015年5月24日 17時) (レス) id: 790376452c (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - かりんさん» はじめまして、丸公です。面白い、とおっしゃって頂けるなんて本当に嬉しいです!ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2015年5月22日 23時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:丸公 | 作成日時:2015年5月7日 22時

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