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Story22▼ ページ22

とある日の朝______まだ人が少なく静かな事務所ではクラウスの席からなにやらカタカタと音が響いていた。


ソファーには無気力に俯せになって寝ている少年が一人。

スティーブンはカップを片手に、それを疑問に思っていた。








ス「何だい"それ"は。ギルベルトさん」








そう問われたギルベルトは、人差し指を口元へ運び"静かに"と合図を送り、レオに毛布をかけた。








ギ「行く所が無くなってしまったそうです。

本当に40秒で支度をさせられるとは思わなかったとか何とか」








ギルベルトの説明後、スティーブンはクラウスの方を向いて言った。








ス「この街で宿無しとは命取りだな。

"活動資金"をもっとくれてやった方がいいんじゃないか?彼……妹の仕送りも大変なんだろう?」




ギ「受け取らないのです、基本額以上は。"特別扱いは嫌だ"と仰いまして」




ス「……ふぅん…。

あれ、Aは?」








ふと気がついたスティーブンにAは答えた。

しかし姿が見えないので辺りを見回していると、ギルベルトはクラウスの方に指を向けた。

すると、クラウスの座っている椅子の後ろから手が出ているのが確認できた。








『………此処』








何故そんなところに、とスティーブンは不思議そうに見つめる。

Aがノートパソコンを片手に事務所を出ようとノブに手をかけると同時に向こうから扉が開き、そこには血だらけのザップが立っていた。


Aは扉に額を打ちつけ、その痛さ故にしゃがみ込んで額を押さえている。








ザ「って…、A!?すまん、大丈夫か!?」




『っだ……ぃじょう、ぶ』








ザップはズカズカと部屋に入り、ソファー____ではなく、"レオの上"に腰を下ろす。

レオは苦しみの声を上げ必死に抵抗したが、ザップはそれを無視し、皆がそれに反応することは無かった。


Aはそれを見て、心底レオを哀れんでいたが、そのまま何も言わずに部屋を出た。








.







.




廊下に出てノートパソコンを開き、額をさすりながら小さく呟く。








『……クラウスさん、また強くなってる』







そこにはプロスフェアーのゲーム画面が映し出されていた。

一人は"クラウス"、もう一人は"ヤマカワ"と表記されている。




『あ、負けそうかも。』などと呟きつつ、最終的には勝ったのは"ヤマカワ"もとい___Aであった。








『じゃあ、"遊びに"行こうかな』

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丸公(プロフ) - コメントありがとうございます!私も血界戦線大好きです(*^^*)楽しみにしていただけているなんてとても嬉しいです!! (2016年5月21日 21時) (レス) id: b021fe2553 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっきー - 私も血界戦線だいすきです♪ いつも更新楽しみにしてます(*^^*) (2015年6月10日 23時) (レス) id: 5cad5ba7f8 (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - はじめまして、丸公です。血界戦線、深くて面白いですよね!キャラクターもお話も良くて大好きです!コメント、本当にありがとうございます!更新頑張りますので、これからもよろしくお願い致します! (2015年5月24日 18時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハルゥ(プロフ) - 初めまして!とっても面白いです!私最近血界戦線見始めたので更新楽しみにしてます! (2015年5月24日 17時) (レス) id: 790376452c (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - かりんさん» はじめまして、丸公です。面白い、とおっしゃって頂けるなんて本当に嬉しいです!ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2015年5月22日 23時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:丸公 | 作成日時:2015年5月7日 22時

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