Story15 ページ15
ス[何だって!?ザップしか居ない!?]
『うん。
ちょっと……どころじゃない、かなり大変な事になってるかも』
混乱するスティーブンに詳しい説明をするため、Aはチェインに電話を代わった。
チ「セント・アラニアド中央病院に来ています。
現場に倒れていたのは猿だけの模様。
周囲はそれなりの人通りでパワード公僕も居ましたが、誰もレオの存在は"認知していません"」
ザップの病室に向かうと、ザップの担当医と名乗る人物が責任者に話がしたい、と連絡を求めた。
ス[ウィ、スティーブン]
チ「チェインです。今猿の病室です。担当医に代わります」
担当医からの話を聞くや否や、スティーブンは興奮気味に叫んだ。
ス[______でかしたぞ______ザップ!!]
担当医曰く、「______アンタ責任者?おっかしいんだよ、この患者。
ナース達が気味悪がっちゃってさぁ。
こういう体質なの?何か聞いてない?
いやね、止血も縫合も終わって命に別状は無いんだけれど、"輸血する側からどっかいっちゃうんだよ、血が。"」とのこと。
二人は驚き、思わずザップを見つめる。
スティーブンは説明をし、次の指令について話した。
ス[Aもよく聞け。つまりだ。
ザップは今、自分の体内から血液を紐状に延ばして、その不可知の異界車両を追跡している。
おそらく初撃を喰らった際、自分に触れた武器に先端を付着させたんだ。
その血糸を断裂させずに空中に漂わせ、移動に合わせて伸張させてゆく]
『……そんな事、出来るの?』
ス[自分で推論しておいて何だが、にわかには信じられん。
はっきり言って、神業だ]
Aはザップを見つめ、少し微笑んだ。
ス[……いつもはああだが、ぶっちゃけ奴は天才なんだよ。
恐らくあまりの集中力に、車両が移動し続ける限り他の事は出来まい。
だか相手もいつかは止まる。
彼が起き上がって糸に火をつけたらチェイン、君の番だ。何が何でも後を追え。
我々は君のGPS信号に向かって最短距離を突っ切る。
A、君はその際に出る被害に"対処"してくれ。
気合いを入れろ。たとえそこがどんな異界の中心であろうと必ず辿り着くぞ]
スティーブンの言葉に、皆、力が入った。
ス[ライブラを敵に回した恐怖。
今まで舌を出して我々を欺いてきた連中に、存分に味合わせてやろう]
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丸公(プロフ) - コメントありがとうございます!私も血界戦線大好きです(*^^*)楽しみにしていただけているなんてとても嬉しいです!! (2016年5月21日 21時) (レス) id: b021fe2553 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっきー - 私も血界戦線だいすきです♪ いつも更新楽しみにしてます(*^^*) (2015年6月10日 23時) (レス) id: 5cad5ba7f8 (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - はじめまして、丸公です。血界戦線、深くて面白いですよね!キャラクターもお話も良くて大好きです!コメント、本当にありがとうございます!更新頑張りますので、これからもよろしくお願い致します! (2015年5月24日 18時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハルゥ(プロフ) - 初めまして!とっても面白いです!私最近血界戦線見始めたので更新楽しみにしてます! (2015年5月24日 17時) (レス) id: 790376452c (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - かりんさん» はじめまして、丸公です。面白い、とおっしゃって頂けるなんて本当に嬉しいです!ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2015年5月22日 23時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:丸公 | 作成日時:2015年5月7日 22時