Story11 ページ11
両者共に汗をかき、息を切らしつつも"全力"で戦っていた。
話す余裕など一切無く、凄まじく"熱い"戦いである。
そして、約束の120時間に達すると同時に______
『ッはぁ……ッはぁ、っ……。
________ッチェックメイト…………!!』
ド「……!!…………全く…、ッいつも……君には、敵わないな」
『…………ッどうも』
歴史上最大にして最長のプロスフェアーはAの勝利で幕を閉じた。
不眠不休でプロスフェアーをし続け、終わっても尚気を失っていないのは、はっきり言って驚異的である。
"天才"という二文字だけでは説明できない_____
"異常"、この言葉以上にAを適切に表現できる言葉など無かった。
ド「ふぅ……約束通り、"神々の義眼に関する全ての情報"を教えよう____」
Aはドン・アルルエルにその全てを聞き終えた後、不安そうに一つ尋ねた。
『ドン・アルルエル・エルカ・フルグルシュ。
私はこれからも、友人であるあなたの元へ"遊び"に来たいと思う。
その際あなたは、これからも私と"遊んで"くれる?』
ドン・アルルエルドは穏やかな声で優しく言った。
ド「…まぁ私の様な老人にとっては、君は友人より、孫の様な存在なのだがね。
あぁ、もちろんだとも。いつでも"遊びに"おいで」
Aは自分が聞きたかった答えが聞けた様子で、子供らしい笑顔で嬉しそう言った。
『ありがとう。じゃあまたね、"お爺ちゃん"』
ド「………!」
言われ慣れていない様子のドン・アルルエルは動揺したが、大変嬉しそうであった。
.
.
「______あれ、Aじゃないか。どうした」
その日の晩、Aはある男の家を訪ねていた。
『泊めて欲しい……、です』
家から出てきた、目元に傷を持つ男_____
スティーブン・A・スターフェイズは少し驚いた様子でいたが、迷わずAを家の中に入れた。
ス「確か……今日の泊まり先は、ザップじゃなかったか?」
『"溜まったモノを処理"してくるからって、言われた』
その一言でスティーブンは全てを察した。
ス「……わかった、泊まっていけ。今日は遅いからもう寝なさい」
『ありがとう、スティーブン。おやすみなさい』
ス「あぁ、おやすみ」
スティーブンは眠そうに目を擦るAの頭を撫で、ソファーに横たわるのを確認してから自室に戻った。
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丸公(プロフ) - コメントありがとうございます!私も血界戦線大好きです(*^^*)楽しみにしていただけているなんてとても嬉しいです!! (2016年5月21日 21時) (レス) id: b021fe2553 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっきー - 私も血界戦線だいすきです♪ いつも更新楽しみにしてます(*^^*) (2015年6月10日 23時) (レス) id: 5cad5ba7f8 (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - はじめまして、丸公です。血界戦線、深くて面白いですよね!キャラクターもお話も良くて大好きです!コメント、本当にありがとうございます!更新頑張りますので、これからもよろしくお願い致します! (2015年5月24日 18時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハルゥ(プロフ) - 初めまして!とっても面白いです!私最近血界戦線見始めたので更新楽しみにしてます! (2015年5月24日 17時) (レス) id: 790376452c (このIDを非表示/違反報告)
丸公(プロフ) - かりんさん» はじめまして、丸公です。面白い、とおっしゃって頂けるなんて本当に嬉しいです!ありがとうございます!更新、頑張りますね! (2015年5月22日 23時) (レス) id: 199c8ddcf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:丸公 | 作成日時:2015年5月7日 22時