検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:414,023 hit

彼女への思い ページ24

ーDHー

練習途中で部屋を出て行ったAは、そのまま練習が終わっても戻ってくることはなく。


今日はこれからオフ、とはしゃぐメンバーが次々と帰っていく中、俺はポツンと残されたAの荷物の横に陣取り、ただひたすらに彼女を待ちわびていた。



「ドンへ、」


ポチポチと携帯を操作していると、
突然名前を呼ばれ、顔を上げると目の前にいたのは、親友の姿。


「ヒョク、どしたの?」


親友の真剣な顔を見て、今から言われることの想像がついたけれど、知らないフリをして聞いてみる。


「その・・・」

ヒョクは俺の質問に歯切れが悪く答えると、何度も世間話や仕事の話で遠回りをして。


そして、声を掛けられてから随分して。
ようやく本題へと話を切り出した。



「ドンへ、・・・Aのことどう思ってる?」


ヒョクのその問いに、やっぱり、と自分の考えが間違っていなかったことを知る。


さっき、Aを抱き締めていた俺を見た親友の顔。

その表情には、驚きとともに、戸惑いが浮かんでいて。

分かりたくなくても、親友の機微を感じ取ってしまう自分に嫌気がさした。

それは、確か、今からずっと昔。
Aのヒョクへの想いを感じ取った時と同じ気持ちだった。


俺にとって、ヒョクとAは、どちらもかけがえのない大切な存在で。

二人がうまくいけばいい、と本気で願っていた。


ー泣いているAを、この腕で抱き締めるまでは。


Aを抱き締めたあの瞬間、今まで、こうして彼女を抱き締めていたヒョクを、心の底からうらやましい、と思ったんだ。

幸せで、そして悲しい時間→←与えられた期限



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (481 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
837人がお気に入り
設定タグ:ウニョク , ドンへ , superjunior
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ななか - 突然すみません!最近読ませていただいてます!ついつい読見入っててしまいます!続きがとても気になります!更新楽しみにしてます! (2014年11月14日 10時) (レス) id: e31223459f (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 更新ありがとうございます!!楽しみにしてます! (2014年10月25日 13時) (レス) id: 2c49601377 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - ずっと以前から読み続けています。毎回引き込まれています。更新が楽しみでいつも待っていました。長く続けて欲しい作品です。 (2014年10月25日 11時) (レス) id: ef41c44d6b (このIDを非表示/違反報告)
まんぼー(プロフ) - ウネの切ない感じが、白日夢の曲の感じにピッタリだわ~!と泣きながら読んでましたwが…やっぱりトゥギひょん!男前ですね!それでこそリーダーだわ!みんなが幸せになってくれたらいいなぁ…続きお待ちしてますね (2014年10月25日 2時) (レス) id: 05377478b6 (このIDを非表示/違反報告)
みなチキン(プロフ) - 更新楽しみにしてますpq (2014年10月4日 8時) (レス) id: 335d4b0d2c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くまこ | 作成日時:2013年8月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。