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夢の世界 ページ3

ふわふわと揺れる世界と、気の置けない親友と。


この心地良い空間の中で、
このまま眠ってしまいたい。


そんな惰性から目を閉じると、
隣でドンへが身体を起こしたような気配がした。



「・・・A、」


ドンへが私の名前を呼ぶ声がどんとん遠くなっていく。


「A!」


なかなか目を開けない私に焦れたのか、
今度は少し強く名前を呼ぶドンへ。



「・・・何?うるさ、」


うるさいなぁ、と言おうとした口が、
あんぐりと開いたまま動かない。

目を開いた途端に見えたのは、ドンへのどアップで。


「・・・俺、Aのこと女の子だって思ってるよ」


と、いつになく真剣な顔で言われ、
どう返事を返したらいいのか見当もつかない。


「わ、分かったから。ていうか、近、」


近い、と言おうとした口は、今度は彼の唇に塞がれて。



「俺、女の子にしかこんなことしないもん」


とペロリと唇を舐める彼の顔は、
目がとろん、として確実に酔っている。


あぁ、そうか。
これは、夢だ。


ふわふわと揺れる頭で、なんとかそう判断する。


「Aは?」


チュ、ともう一度私に口付け、彼は私にそう問いかけた。



「俺のこと、ちゃんと男だって分かってる?」


どこか懇願するような言い方をするドンへを、
なんだかいじらしいと思ってしまうのはきっと酔いが回っているせい。


もはやドンへの顔もはっきりと見えないくらいに
視界はぐるぐると回っていて。


どうせ、夢ならば。


ふふ、と笑って少しだけ顔を上げると、
目を丸くして驚くドンへの唇と、
尖らせた私の唇が不恰好に重なり合う。


「・・・女の子には、こんなことしないよ」


ー素直じゃないひねくれた私のその言葉が、始まりの合図になった。

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ななか - 突然すみません!最近読ませていただいてます!ついつい読見入っててしまいます!続きがとても気になります!更新楽しみにしてます! (2014年11月14日 10時) (レス) id: e31223459f (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 更新ありがとうございます!!楽しみにしてます! (2014年10月25日 13時) (レス) id: 2c49601377 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - ずっと以前から読み続けています。毎回引き込まれています。更新が楽しみでいつも待っていました。長く続けて欲しい作品です。 (2014年10月25日 11時) (レス) id: ef41c44d6b (このIDを非表示/違反報告)
まんぼー(プロフ) - ウネの切ない感じが、白日夢の曲の感じにピッタリだわ~!と泣きながら読んでましたwが…やっぱりトゥギひょん!男前ですね!それでこそリーダーだわ!みんなが幸せになってくれたらいいなぁ…続きお待ちしてますね (2014年10月25日 2時) (レス) id: 05377478b6 (このIDを非表示/違反報告)
みなチキン(プロフ) - 更新楽しみにしてますpq (2014年10月4日 8時) (レス) id: 335d4b0d2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くまこ | 作成日時:2013年8月5日 23時

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