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意識、してる? ページ13

そんなギスギスとした空気を変えたのは、
ちょうど良く登場したSJの面々だった。


おはようございまーす、と大きな声で挨拶をするイトゥクさんを筆頭に、次々と部屋へと入ってくるメンバー達。

さすがにメンバーが到着したら、無駄話をしている暇はない。


一旦作業の手を止めていたスタッフ達も、
彼らの登場を見て再び手をせわしなく動かし始め、
いつもと同じ、忙しい日常が始まった。


ただ一つ、違うことは。
いつもはヒョクと一緒に登場し、ずっと行動を共にするユンジさんの姿が、今日はない。


その時の私にはまだ、どうしてユンジさんがいないのか、その理由を考える余裕なんてなかった。


「Aおはよー」


いつものようにだらーん、とドンへに後ろから抱き着かれる。


いつもの日常の光景で、
どんなにドンへが私にくっついていても、誰も目に止める人はいない。


それなのに、私の心は。


彼を視界に認めただけで、
あの繋いだ手の感触と、彼の唇の温もりが蘇ってくるような、落ち着かない感覚が私を支配していた。



「ちょっと!離れて!」


抱き着いてくるドンへをぐいーっと引き剥がすと、
彼はキョトン、としながら小首をかしげて。


「・・・どうして?」

「どうして、って・・・!!」


ゆうべの出来事を思い出してみるみるうちに顔が熱くなる。



「いいから、とにかく離れて!」


きっと、私は今ゆでダコのように真っ赤になっているだろう。

ドンへはそんな私の反応を見ると、にへら、と嬉しそうに笑って。



「A、もしかして意識してる?」


とツンツン、と私の髪を引っ張った。


「な・・・!し、してる訳ないでしょ!」


そう言ってみても、
真っ赤になっている顔では何の信憑性もない。


ドンへは真っ赤になって否定する私を嬉しそうに見ながら、
私の頬をツンツンしてみたり、わざと抱き付いてみたい。


その度に高鳴ってしまう私の心臓は、
どうにかなってしまったのではないだろうか。


あまりの展開に周りを見る余裕がなかった私は、
ニヤニヤと私達を見るメンバーの視線や、
そしてたった一人だけ苛立ちの視線を向けていたヒョクにはまるで気が付かなかった。

苛立ちの理由→←注がれた視線



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ななか - 突然すみません!最近読ませていただいてます!ついつい読見入っててしまいます!続きがとても気になります!更新楽しみにしてます! (2014年11月14日 10時) (レス) id: e31223459f (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 更新ありがとうございます!!楽しみにしてます! (2014年10月25日 13時) (レス) id: 2c49601377 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - ずっと以前から読み続けています。毎回引き込まれています。更新が楽しみでいつも待っていました。長く続けて欲しい作品です。 (2014年10月25日 11時) (レス) id: ef41c44d6b (このIDを非表示/違反報告)
まんぼー(プロフ) - ウネの切ない感じが、白日夢の曲の感じにピッタリだわ~!と泣きながら読んでましたwが…やっぱりトゥギひょん!男前ですね!それでこそリーダーだわ!みんなが幸せになってくれたらいいなぁ…続きお待ちしてますね (2014年10月25日 2時) (レス) id: 05377478b6 (このIDを非表示/違反報告)
みなチキン(プロフ) - 更新楽しみにしてますpq (2014年10月4日 8時) (レス) id: 335d4b0d2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くまこ | 作成日時:2013年8月5日 23時

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