お見送り ページ18
気まずい空気のままりゅーの運転で空港まで行き、飛行機が来るまでの時間を無言ですごした。
正直苦しい。
すっと立ち上がってお土産売り場を彷徨く。
そういや、お母さんや会社にお土産とか買った方がいいよね。
東京やし、ここは東京バナナ買うべき？
「ベタすぎやろ」
突然横から来た声に慌てて離れた。
「……俺の事嫌いになったん？」
不貞腐れた顔のりゅーは私の手に持つ東京バナナを奪って棚に戻した。
「東京はただの東京バナナだけじゃないけんね
こっちにいいのあるよ」
りゅーに連れて来られた店には普通の東京バナナじゃなくいろんな種類の東京バナナが売られていた。
「すごい！お土産にぴったりっちゃん！
さすが東京やね！」
お土産を買ってパッキングをしているとき
「AのクラＴなんだけど」
「あ、忘れとっちゃん！どうしよ？お正月とか帰ってこんの？」
「…たぶん、帰らんけんAが東京来て」
「私もそんなに休みないよ。
じゃあ、郵便で送るけん。
それでよか？」
大丈夫って返事を待っとったのに帰ってきたのは予想外な言葉。
「よくない。
Aに直接もらいたいけん。また会いたい。」
一気に熱くなる顔を隠すためりゅーから顔を逸らした。
「やっぱ変よ。りゅーおかしくなっとう。
昔はそんなこと言わんかったけん」
「俺、昔そんなに冷めとった？笑」
「冷めとった。いつもりゅーに寄るのは私やけん」
パッキングを終えて荷物の手続きも終えると同時に私が乗る飛行機のアナウンスがかかった。
「あ、まずい！じゃあ、また東京来るよ！
そのときは、東京案内してね！ばいばい！」
搭乗口に行こうとすると私の手を掴んで引っ張ってきた。
振り向いた時、りゅーの顔がすぐ目の前にあって
何をされたかなんて一目瞭然だった。
「……次はそれ以上のことしちゃうかも
…好きやけん、Aのこと」
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まろ - 更新待ってます久々ドンピシャな小説だったので本気でお願いします！ (2022年3月9日 1時) (
レス) @page20 id: 2d20eed868 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこましゅまろ★(プロフ) - めっちゃニヤニヤしちゃいました！更新楽しみにしてます！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: f5d1a78397 (このIDを非表示/違反報告)
Yu(プロフ) - 続き気になります^_^更新待ってます！ (2019年1月26日 23時) (レス) id: dd3efc8aa5 (このIDを非表示/違反報告)
A - 更新待ってます (2019年1月13日 10時) (レス) id: 3bdcad5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゆ - すごい好きなお話です！更新楽しみにしてます！ (2019年1月10日 3時) (レス) id: 35ad8207ef (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年11月25日 3時
