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突然の感謝の言葉に、腕の中で固まっていると
m「俺のこと受け容れてくれて....」
なんて言われて。
俺のした行為を “ 受け容れた ” と捉えてくれる目黒に
「.......や、じゃない?」
と、感じてしまった少しの不安を目黒に問いかけた。
m「そんなのこっちのセリフだよ、気持ち悪くなってない?あ、お腹痛くなったりしたらどうしよ.....」
「..............よかった、」
いつかみた記憶の中の、あの動画の女の子よりも愛おしそうに俺のことを抱きしめてくれるから
俺たちが選んだこの関係性を、目黒が一番大切に守ろうとしてくれているのが痛いぐらいに分かる
“ 男 ” だから、
なんてことで不安になるなんて。
目の前の彼に “ 性別 ” は関係ないんだって。
m「.......っ、翔太くん?!」
「れん、だいすき、」
m「....んふふっ、俺も翔太くんのこと愛してるよ?」
「.......あい、してる、」
いつの日か目黒が言ってたっけ
「愛してる」って言葉は簡単に口に出来ないものだと
どんな状態や状況になっても、外見や立場、経済力が一変してもその精神を持っていられるか
お互いにそう思えてはじめて「愛してる」なのだと。
m「...........ん?」
「れん?」
m「なに?」
「..............愛してる」
m「うん、俺も愛してるよ、翔太くん。」
だから俺はその言葉をちゃんと口にする
何があっても目黒のことを “ 愛してる ” から 。
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作者名:まる | 作成日時:2023年3月3日 21時