ずっと【mmnb】 (ページ25)

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ふふっ、といつもの笑い声とともに発せられた言葉

そんなこと、もう痛いぐらい分かってるよ

目黒がそういう気分でも、俺の気分が少しでも違うと絶対に手を出してこないんだから

「.......そ、」

m「それよりアイスは全部食べたの？」

「そんなの見りゃ分か........っ、とけた、」

m「ははっ、やっぱり溶けちゃったか笑」

「もうデロデロ、誰のせいだか」

m「えー、溶けたのは俺のせいじゃないでしょ笑」

俺の横にぴったりとくっついて

手を洗うときにまでその場を離れようとしない

そんな状態のまま帰る準備をしてチェックアウトを済ませると時刻は19時30分

空はすっかり暗くなっていて、
温泉街の灯りが凄く綺麗に見える時間帯

白杖を手に隣を歩く目黒も、キョロキョロと辺りを見回しながら街灯顔負けの笑顔を振りまいている

「結構綺麗だな」

m「ね、なんだか夜景みたい」

「これって夜景とは違うの？」

m「どうなんだろ、夜の景色だから夜景かな？」

「.........まぁ、なんでもいいか」

ゆっくりと駅まで歩いて、電車に乗る

白杖を折りたたんで膝の上に置いた目黒の手が自然と俺の手を捉えて握りしめるから、トートバッグの陰になるようにして握り返した

その瞬間少しだけ緩んだ綺麗な顔は、

見なかったことにしておいてやろうかな。

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