好きなこと(mmside) ページ13
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翔太くんの21歳の誕生日に選んだ箱根温泉
とはいえ、
俺は翔太くんのサポートが必要な状態だし、
翔太くんの裸を気軽に他の人に見られたくないという思いから露天風呂付きの部屋を借りることにした
せっかくサプライズするなら、なるべく翔太くんの手を借りずに済むようにしようって
旅館には事前に目が見えにくいことを伝えていたおかげもあってスムーズにここまで来れたような気がする
ちょっと前に長い時間かけて書いた手紙も無事に読んでもらうことが出来たし、予想以上に喜んでもらえて本当によかったなぁ、、、
n 「なんで目黒が思いふけった顔してんの」
「そりゃするでしょ、好きな人の誕生日なんだから」
n 「そういうもん?分かんねぇけど、」
「.......こっちきて?」
同じ露天風呂に浸かる翔太くんの方に両手を出すと
案外素直に俺の腕の中に収まってくれる
ほんの少し火照った白い肌が色っぽくて心臓に悪い
n 「...........なに?」
「ん、幸せだなって、」
n 「また変なこと考えてんの?」
「.......こうやって一緒に旅行して、腕の中には翔太くんがいて、抱きしめた体温が凄く心地よくて、声も聴くことができる。」
「それだけでも幸せなのにまだ何かを望もうとしてる俺って欲張りだなって 笑」
n 「何言ってんの?」
「え?」
いつもは落ち着いてる翔太くんが
声の雰囲気を変えて出したその言葉
n 「もっと欲張ったらいいじゃん、」
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作者名:まる | 作成日時:2023年3月3日 21時