エイト集めました6 (ページ49)

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9 黒side ページ49

隆平の店にバイトで来た女の子。

初めて会ったとき、その笑顔に思わず見とれて。
年甲斐もなくめちゃくちゃドギマギしたんを昨日のことのように覚えとる。

女子大生やで？
住む世界違うって！
ただ単に可愛いなってだけやし！

って数々言い訳を並べてみても。
言葉を交わすたび。
その顔を見るたび。

好きやって気持ちしか浮かばんくて。

前は多少複雑やった隆平の奥さんに対する気持ちもすっかり消えて、それと同時に今度こそは後悔せんようにこの子を手に入れたいって心底思った。

理屈なんて無いねん。
今まで自分の感情を抑えて周りに合わせて来た俺が、この子と人生歩みたいって本気で思うんやわ。

せやから隆平に協力してもらってご飯作ってもらうことまで成功したんやけど、緊張し過ぎてワイン飲み過ぎて気付いたら店に俺ひとりやし！

こんな夜道を一人で歩かせたらあかんやん！ってとりあえず店出たら、すぐそこでうずくまっとる俺の愛しい子。

え…何かされたん？
ってマジで心臓止まるかと思ったわ。

大丈夫やって言われたらほんっっまに安心して、この先やって絶対何もあってほしくない、俺が守りたいって気持ちが溢れて。

抱き締めて、気持ち伝えて。

本能のまま、キスをした。