エイト集めました6 (ページ45)

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「うわっ！これめちゃくちゃご馳走やん！」
「すげー！」

私の料理を見てこんなにテンション上げてくれるなんて嬉し過ぎて泣きそう！

「そんなに言ってもらえたら本当嬉しいです。」
「いや！まじで凄いて！」

めっちゃいい嫁さんになりそうやなぁってぼそっと呟いたひとことが。
普通なら嬉しくてたまらないはずなのに。

いつか誰かのいい嫁さんになるんだろうなって意味に聞こえて、やっぱり私達は遠いんだなって感じてしまった。

寂しさに蓋をして何とか笑顔を作って一緒にテーブルにつく。

何を食べても
「美味いっ！」
って全力で言ってくれる横山さんを見ながら、いつかこの人のこんな姿を毎日見られる人がこの世のどこかにいるんだなぁってやっぱり胸がちくっとしたけど、それでもこうして居られるのは嬉しくて仕方ない。

今までお店で何となく交わしてた会話より少し突っ込んだ内容になるのも必然で、お互いの今や生い立ちを軽く話したりした。

少しずつ弾んでくる会話。

「就活、大変やった？」
「それはもう！！毎日泣きそうになりながら、何なら夢でも追われてましたよー！」

「ははっ。そうなん？」
「私なんて落ちこぼれだし…。あ、でも横山さんは優秀そうだからきっとすぐ内定出た感じですか？」

何気なく聞いた質問に一瞬、空気が止まった気がした。