エイト集めました6 (ページ43)

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「赤ちゃん生まれたら一週間店閉めるつもりやけど、その間のバイト代は保証するから安心してな？」

いよいよ予定日が迫ってきたとある日、店長が私にそう告げた。

「えっ？いや！バイト代なんて頂けませんよ！」
「それはあかん。こっちの都合で休ませてしまうんやから…。」

「大丈夫ですって！一人暮らししてるわけじゃないし生活に困るわけじゃないので…。」
「それじゃ俺の気が済まんからさ。奥さんにもそこはきっちりするよう言われてんねん。」

眉毛を下げて困ってる店長の顔に心苦しいけど何もしないのにお金を頂くわけにはいかないし。

「んー。じゃあさぁ、一個仕事お願いしてもええ？」
「え？何ですか？」

「ゆうちんにご飯作って一緒に食べてあげて欲しいねん♪」

いや、あの…。
こりゃ名案やぁ！って笑顔の店長には申し訳ないけど言ってる意味が分かりません…。

「俺がおらん間、防犯の意味も込めてゆうちんがここの２階泊まってくれんねん。せやから一緒に夜ご飯食べてあげて？材料はここにあるもん何でも使ってくれてええから！」

お願い！って必死に手を合わせる店長に思わずわかりましたって返事をしちゃったけど…。

横山さんと二人でご飯を食べるの？
しかも私が作って？？

いつも店長も居るのに急に二人なんて横山さんも迷惑なんじゃ…？