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「ちょっ…。亮ちゃん怖いわぁ!ゴメンって!」
「別にお前に謝られる筋合いないし。」

くそっ。よりによってマルのファンか…。
全然俺とタイプちゃうやんか。でも…諦められへん。

「マル!お前は彼女おるもんな?」
「…ん?…あぁ、まぁ。」

「じゃあお前はこの子の中でずっとアイドルでええやろ?」
「まぁ…そりゃ…。」

「よし!そしたらこの写真はお前は一生見るな!」
「えー?それヤスの写真やんかぁ…。どんな子か俺も見てみたいぃ…。」

「あぁ!?」
「…いや、何でもないです。」

これでよし。
もしもコイツがこの子気に入って本気出されたら絶対に勝たれへん。

強引でも何でも。
俺、この子が欲しい。

名前も性格も歳も何も知らんけど、欲しいねん。

章ちゃんも俺の本気度をイマイチ信用出来んかったみたいやけど、しつこく会わせて欲しいと頼む俺に根負けして、俺が写真の彼女に一目惚れして2ヶ月が過ぎようとした頃、やっと会わせてもらえることになった。

前の晩は緊張で眠りも浅くて。
朝4時に目覚めて、まだ早いって寝て、また目覚めて、を一時間ごとに繰り返した。

今日、俺の運命が決まる。

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作者名: | 作成日時:2018年1月21日 17時

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