横山さんの隣人はムラカミさん？ (ページ39)

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え？
横山さんが…私を好き？

嘘でしょ？

でもこんなに真剣な顔…嘘ついてるとは思えない。

握られた手首が緊張で震えちゃう。

本当なの？

言葉が出ないよ…。
ただただ信じられなくて…。

「困らせてる…かな？俺…。」
ちょっと寂しそうな顔の横山さん。

「ちがっ…！」
「あの…信じられなくて…。」
「でも嬉しくて…何ていうか…。」

しどろもどろな私の言葉にほっとしたような柔らかい表情をした横山さんが私の肩をそっと抱いた。

「嬉しいって…ホンマ？」
「同じ気持ちって思ってもええ？」

「はい…。いいです。」

心臓の音がうるさいし、声が震えちゃう…。
でも、横山さんの手も少し震えてるような…。

顔を上げて横山さんと目が合うと、
「見んといて。…恥ずいから。」
と、顔を逸らしちゃう。

その仕草が可愛くて思わず笑っちゃうと急に男らしい声で囁かれた。

「ずいぶん余裕やん。」

そして、横山さんの顔が近づいて…。
何も見えなくなったと同時に唇に柔らかい感触を覚えた。

少しして顔が離れると真っ赤な顔の横山さんと目が合って。

「やから、見んといてって言うたやん。」

そして、また視界を覆われた。
何度も何度も交わすキスから、横山さんの気持ちが伝わってくる気がした。

「大好き…。」
私もきちんと気持ちを伝えたい。
だから、どうかこれからも受け止めてね？

これがアイドルと一般人のこんな恋の始まり♡